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オウンゴール直後に双子の弟に同点弾で救われた愛工大名電の蒲地陽汰主将は「感謝しかない」

スポニチアネックス / 2024年12月29日 21時15分

<愛工大名電・明誠>勝利し笑顔を見せる愛工大名電・蒲地陽(左)と蒲地壮(撮影・西尾 大助)

 ◇第103回全国高校サッカー選手権1回戦 愛工大名電6―3明誠(2024年12月29日 駒沢)

 5年ぶり2回目の出場を果たした愛工大名電(愛知)が初出場の明誠(島根)を6―3で破り、大会初勝利が懸かったチーム同士の対戦を制した。

 先制を許した中で蒲地兄弟の絆が大会初勝利への号砲になった。前半27分にDF蒲地陽汰(はるた、3年)主将がオウンゴールを献上する苦しい展開となったが、2分後に双子の弟のMF壮汰(同)が同点弾。駆け寄って「ありがとう」と声をかけた兄は大量6得点の口火を切った一撃に「僕を救ってくれるのが壮汰。あいつの1点で救われた。チームも乗って感謝しかない」と振り返った。弟は「何がなんでも前半のうちに追いつきたかった。自分のところに来たら決めてやろうと思っていた。しっかりミートして決め切れたのは良かった」と息をついた。

 小学校に入る前から同じチームでプレーを続けてきたが、卒業後は兄が岐阜聖徳大、弟は愛知学院大に進学するため、一緒にプレーするのは今大会が最後になる。「壮汰のおかげでまだ一緒にやれる」と陽汰。31日の2回戦は前橋育英と対戦する。

 「優勝候補と言われるような強豪に対して自分がどれだけできるか。長所を出しながらゴールという結果を出せるように」と壮汰。蒲地兄弟の道はさらに続く。

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