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【リーグワン】神戸がホームで今季初白星 震災から30年、特別なシーズンで最初の一歩

スポニチアネックス / 2024年12月30日 6時2分

<神戸・横浜>前半、クリエル(右)を振り切り、トライを決める神戸・松永(撮影・北條 貴史)

 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第2節 神戸36―18横浜(2024年12月29日 ノエビアスタジアム神戸)

 神戸はホーム開幕戦で横浜を36―18で下し、今季初白星を飾った。前半2分、HOジョージ・ターナー(32)の2試合連続トライから勢いに乗り、計6トライ。逆転負けを喫した開幕節・静岡戦の悔しさを晴らし、来年1月17日に阪神大震災から30年を迎える特別なシーズンで最初の一歩を踏み出した。

 やるべきことを徹底した選手たちの姿に、神戸のレニー・ヘッドコーチもご満悦だった。試合後の会見場に現れると、開口一番に「結果はハッピーだ」とニヤリ。リーグワン主催試合で過去最多の1万5292人を集めたホーム開幕戦で今季初白星を飾り「特にディフェンスが良かった。そこからチャンスをつくり、仕留めきることができた」と成果を口にした。

 前半2分に新加入のスコットランド代表HOターナーが先制トライを挙げると、同19分にはターンオーバーからCTBリトルがビッグゲイン。最後は昨季をケガで棒に振ったWTBモエアキオラがトライを奪った。同25分には、再びターンオーバーを起点にWTB松永が約60メートルを走りきってインゴールへ。BL東京に在籍する兄・拓朗の活躍に負けない輝きを放った。

 「シーズン前も(アタックより)ディフェンスの方に(練習の)時間をかけていた」と共同主将を務める日本代表SO李。取り組んできた守備面で昨季からの成長が見られ、タックルや接点の部分で横浜を上回った。21日の静岡との開幕戦では後半ロスタイムに逆転を許して敗れたが、キック処理などの課題も1週間で修正した。

 2選手がシンビン(一時退場)になるなど反省点もあるが、今季初出場初先発のFB山中らも存在感を示し、まずは1勝を手にした。来年1月17日に阪神大震災の発生から30年を迎え、選手の誰もが「特別」と位置づけるシーズン。悲願のリーグワン初制覇へ、年を越した来年1月5日には昨季王者のBL東京と激突する。 (西海 康平)

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