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ヤクルト・奥川 能登の少年少女に誓った「勝っている姿」で希望届ける 母校・星稜で野球教室

スポニチアネックス / 2024年12月30日 5時31分

野球教室で子供たちとふれあう奥川(右)と内山(撮影・島崎忠彦)

 愛する故郷のために腕を振る――。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が、石川県金沢市の母校・星稜高で行われた野球教室に参加。1月1日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた能登地方の6市町の少年野球チームに所属する小学生85人と触れ合い、自身の活躍で北陸に勇気と希望を届けることを誓った。

 「凄くつらい経験をしたと思うので、少しでも元気になってもらえたら。勝っている姿をたくさん届けられるように頑張りたい」

 新年早々に発生した最大震度7の大地震から間もなく1年。9月には豪雨による水害にも見舞われた。そんな困難な状況下でも、明るく、前向きに野球に打ち込む被災地の少年少女たちと交流。自身も活力をもらい「大変な思いをしたと思うけど、諦めず、もっと上を目指してもらいたい」とエールも送った。

 子供たちにとっても、夢のような時間になった。同県珠洲(すず)市の「珠洲学童野球クラブ」で主将を務める須磨聖志郎さん(11)は、地震発生後からしばらく避難生活を強いられ、チームの活動も3月まで休止したという。大好きな奥川との1打席対決で安打も記録。将来の夢はプロ野球選手で「普段は監督やコーチから教えてもらえないことを教えてもらえた」と目を輝かせた。

 近年は故障に泣かされているが、今季は3年ぶりの白星を挙げるなど3勝をマーク。復活への手応えをつかみ、来季目標を「1軍完走」と「日本一」に定めている。野球人生の原点の地で、改めて抱いた強い思い。明るいニュースを届け、故郷の復興を後押しする。(重光 晋太郎)

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