大谷翔平 左肩脱臼直後に同僚に送った「メール」公開 当時の思い明かす たった1通のメッセージで…
スポニチアネックス / 2024年12月30日 16時52分
ドジャースの大谷翔平投手(30)が29日放送のNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平 2024 試練と決断 そして頂点へ」でロングインタビューに応じ、ワールドシリーズ第2戦での左肩脱臼の場面について振り返った。
昨年12月9日にド軍移籍を発表し、今年はメジャー7年目で自身初のワールドシリーズ(WS)制覇を果たし、史上初の「50―50(50本塁打&50盗塁)」を達成した。その後、ワールドシリーズで負傷した左肩を11月上旬に手術していた。
大谷が左肩を負傷したのは、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦。盗塁を試みた際に左肩を脱臼した。大谷は、この脱臼については“前兆があった”といい「今振り返って見ると、(シーズン中)左肩が結構痛かったので、蓄積というか、悼んでいたところが外れやすくなっていたところで、外れやすい角度に入って外れたという感じかなと」と分析。「シーズン中はわからなかったんですけど、何か今日左肩痛いなって日があったりしていたので、実際に外れてこうなってみて、同じような痛みというか…」と振り返った。
大谷の負傷に、NHKのインタビューに応じた同僚のキケ・ヘルナンデスは「ロッカールームの雰囲気は0勝2敗でニューヨークに乗り込むようだった」と回顧。「最高の選手抜きでどうやってあのチームに勝てるだろうか」と不安な胸中を漏らしていた。
またミゲル・ロハスは「ニューヨークに向かっていたバスの中で、翔平からメッセージが届いた」と明かし、当時のメッセージのやり取りを公開。大谷は、同僚に宛て「みんなナイスゲーム。前回(優勝したとき)はベリンジャーが脱臼、今回は僕が脱臼。ワールドチャンピオンへのいい兆しだ」と送ったという。
この大谷のメッセージに、ブレーク・トライネンは「ショウ 祈っているよ」と返信し、フレディ・フリーマンも「さあいこう ショウ」と励まし。この後大谷はさらに、大谷ファンが作成したオリジナルラップ曲を送付したという。
ヘルナンデスは、この曲に「曲がひどかったから笑える瞬間だった。みんなが“消せ、消せ”って盛り上がったんだ」と笑顔。ロハスも「大谷は“僕の曲、楽しんでくれた?”って…粋でいい瞬間だった」と振り返り、ヘルナンデスは「たった1通のメッセージでチーム全体のムードが変わるなんてね」としみじみと語った。
このメッセージについて、大谷は「心配をかけたくないというか、ユーモアというか(笑い)」と当時の心境を告白。「深刻になってほしくなかった」と、チームメートへの気遣いを明かした。
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