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【箱根駅伝】国学院大・山本歩夢 初V&3冠で昨年の悔しさ晴らす

スポニチアネックス / 2024年12月31日 4時17分

エース平林主将の理解者としてチームを支えた山本

 【箱根駅伝 栄光を継ぐ者(5)】 11月の全日本では6区区間新の快走を見せた主力であり、エース平林清澄(4年)の良き理解者。「僕の全て」と語る最後の箱根に挑む山本歩夢(4年)の存在なくして、国学院大の快進撃は語れない。5000メートルの自己記録13分34秒85はチーム最速で、希望通りスピードを生かせる3区での出走が決定。「“歩夢がいないと絶対に優勝できない”と言われて凄く救われた。だからみんなのためにも万全に戻って貢献したいと思った」と決意したのは1年前だった。

 昨年11月に右大腿骨を疲労骨折。その時点で前回大会の出走は絶望的だったが、戦略上、16人のエントリーメンバーに名を連ねた。「僕がいないと(他校に)国学院には勝てるな、と思われる。つらかった」。予定していた1区は当時主将の伊地知賢造が走り、区間17位。「自分が狂わせた部分があった。だから優勝して恩返ししたい」と、さまざまな思いを背負ってラストイヤーの箱根に照準を合わせ、心身ともに状態はピークで本番を迎える。

 当初は3年まで学年代表だった山本が主将を務める予定だったが、平林が2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高記録で優勝。悲願の箱根初Vへエース中心のチームづくりをすべく、前田康弘監督の意向で方針が変わった。その判断を山本も理解。競技面も私生活も自他共に厳しい平林は他の部員と衝突することがあったが、そこで“かすがい”となったのが山本。指揮官も「山本が平林の翻訳者としてフォローした」と感謝。史上最高の選手層が整った。

 「僕は箱根で優勝したい」。その思いでチームづくりでは調整役に徹した山本。残る仕事は力を出し切ってたすきをつなぐだけ。全ての苦労は3冠のゴールで報われる。(阿部 令)=終わり=

 ◇山本 歩夢(やまもと・あゆむ)2002年(平14)6月24日生まれ、福岡県出身の22歳。地元の新津中、自由ケ丘高を経て21年4月に国学院大入学。箱根は1年で3区5位、2年で3区5位、3年は出走せず。今年11月の全日本大学駅伝では6区区間新記録で区間賞。自己ベストは1万メートル28分16秒92、ハーフマラソン1時間43秒。1メートル69、53キロ。

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