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シダマツ 意外!?初の日本一 パリ五輪銅ペア「結成10年」で悲願達成

スポニチアネックス / 2024年12月31日 5時12分

女子ダブルスで初優勝した志田(左)松山組

 ◇バドミントン全日本総合選手権最終日 女子ダブルス決勝 志田・松山 2-0 五十嵐・桜本(2024年12月30日 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 女子ダブルス決勝は、パリ五輪銅メダルの志田千陽(27)松山奈未(26=ともに再春館製薬所)組が、五十嵐有紗(28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)組を2―0で破り初優勝した。

 志田は涙が止まらなかった。「五輪が終わって気持ち的に難しいところもあった。全日本総合を獲るために2人で走ってきた。心残すことなく24年を締めくくれる」。ペア結成10年でつかんだ日本一。松山は「2人で優勝を狙って10年間やってきた。一生忘れられない一年になった」と感慨をにじませた。

 パリ五輪後はテレビ出演や取材で忙殺され、目標を失い、練習も十分にできないまま試合をこなした。志田は「練習ができない中で試合が来る。目標が決まらない。全てもやもやした状態で毎日が進んだ」と振り返る。

 10月のデンマーク・オープン準決勝で完敗。志田は「スコンと負けたことで今の自分を受け入れ全日本総合、ツアーファイナルに切り替えられた」。松山は後輩と出場した国体で「やっぱりバドミントンは楽しい」と前向きになった。世界のトップだけが参加するツアーファイナルは準優勝。そして今大会で有終の美を飾った。

 年明けから松山は休養に入る。五輪後に減った体重が戻らないことを明かし「栄養士さんに“好きな物をたくさん食べて体重を増やして”と言われたので、おいしい物を食べたい」とまずは“増量”を目指す。志田はリオ五輪金メダルの松友美佐紀とのペアで2大会に参戦するが、その後はシダマツが復活する。2人は「ツアーで優勝したい」と25年の目標を掲げた。

 ≪五十嵐・桜本ペア ストレート負け≫渡辺勇大とのワタガシペアで混合ダブルス4度優勝を誇る五十嵐(旧姓東野)は前回覇者・桜本と組んで女子ダブルス初優勝を目指したが、シダマツペアにストレート負け。「終始相手のペースでやられた」と悔しがった。今夏のパリ五輪では混合ダブルス2大会連続銅メダルを獲得した。「五輪も今大会も目指していた金メダルではないけど、良い一年だった」と充実感を漂わせ「一大会一大会、結果を残しつつ世界ランクを上げたい」と来年を見据えた。

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