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【RIZIN】鈴木千裕が王座陥落…クレベルが“異例”の年越し王座戦制す 流血しながら死闘で返り咲き

スポニチアネックス / 2025年1月1日 0時8分

<RIZIN49>第14試合 鈴木千裕vs クレベル・コイケ コイケ(左)が判定でフェザー級王座を奪還(撮影・篠原岳夫)

 ◇RIZIN DECADE(2024年12月31日 さいたまスーパーアリーナ)

 格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)が12月31日に開催された。第2部「RIZIN.49」のメインイベントで行われたRIZINフェザー級タイトルマッチは、挑戦者のクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が流血しながら死闘を制して、王者の鈴木千裕に判定勝利。新王者に輝いた。

 クレベルは開始早々から余裕のアピールしながら、鈴木の打撃を受けきった。テイクダウンを奪うと上のポジションをキープした。2Rもテイクダウンから上のポジションをキープして、フィニッシュを狙うが仕留めることはできなかった。

 2R終了後に新年を迎える“異例”の年越し王座戦となった。

 最終ラウンドはまさに“死闘”。鈴木が上のポジションから肘でクレベルの額をパックリ割って大出血。しかしクレベルは諦めなかった。クレベルが上のポジションになると、パウンドを落として最後は肩固めを狙ったところで試合終了。判定は3―0でクレベルが王座返り咲きとなった。

 試合後には流血しながら涙を流しながら王座奪還を喜んだ。

 王者にとっては悪夢の大みそかとなった。21年からRIZIN参戦した鈴木。初戦は秒殺KO負けを喫したが、その後は5連勝で23年6月に当時のフェザー級王者だったクレベルへの挑戦が決まった。しかしクレベルが体重超過で王座はく奪、鈴木が勝てば新王者になる試合に臨んだが1R一本負けを喫して王座獲得に失敗した(公式記録はノーコンテスト)。

 しかしわずか1カ月で大きなチャンスが訪れた。23年7月の「超RIZIN2」でベラトール王者のパトリシオ・ピットブルとのワンマッチが電撃決定。下馬評ではピット有利という声が大きかった中で、鈴木が1RKO勝利でファンを大熱狂させた。その勢いのまま、完全アウェーとなったアゼルバイジャン大会でフェザー級王者のヴガール・ケラモフに挑戦すると1RKO勝利でフェザー級新王者に輝いた。

 そしてRIZIN10回目の大みそかを締めくくるメインイベントでクレベルへのリベンジのチャンスが訪れた。榊原信行CEOは「10年を締めくくるにはRIZINが自分たちのなかで作り出した極上のカードがふさわしい。これは最強のチャレンジャー、クレベル・コイケが鈴木千裕とベルトをかけて戦う。今年の大みそか、僕の中では今、このカードが今年、10回目の大晦日を締めくくるメインカードだと思っている」と期待した。

 鈴木は「自分はパンチでKOする。去年できなかったことをやる」とリ誓っていたが、リベンジに失敗した。

 対してクレベルは王座はく奪後、再起戦となった金原正徳戦では敗れながらその後は2連勝。10回目の大みそかで王者を返り討ちにして新王者に輝いた。

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