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【新春サントリー対談 バレーボール・高橋藍×ラグビー・下川甲嗣(1)】初対面で受けた刺激

スポニチアネックス / 2025年1月1日 6時32分

<サントリー高橋藍×下川甲嗣対談 >新年を祝う(左から)下川甲嗣、高橋藍(撮影・岸 良祐) 

 新春にサントリー所属選手によるビッグな対談が実現した。バレーボール日本代表の高橋藍(23=サントリー)とラグビー日本代表の下川甲嗣(かんじ、25=東京SG)が、スポニチの企画で初めて顔を合わせた。日本代表として、それぞれ五輪やW杯で戦ってきた2人。大舞台での経験や新年の抱負、私生活について大いに語り合った。 (取材・構成 西海 康平)

 ――初対面ですが、それぞれの印象は?

 下川甲嗣(以下甲嗣) これまでも藍選手はテレビやスマホなどで記事を見ていたし、その時からオーラが…。

 高橋藍(以下藍) いやいやいや…(笑い)。

 甲嗣 華やかな印象を持っていて、実際に会ってみても、王子様という感じです。

 藍 僕はラグビー選手に会うのが初めてで。テレビでラグビーの試合を見たりするけど、実際に会うのは初めてなので、最初に“ゴツいな、体つきが全然違う”と思いました。

 ――高橋選手はラグビーを見ますか?

 藍 19年のW杯がめちゃくちゃ盛り上がったじゃないですか。あの時にラグビーの面白さを知った。“なんで今、笛吹いたの?”って最初はルールも全く分からなかったけど、見ているうちに面白くなって、そこから興味が湧くようになった。

 ――逆に、下川選手がバレーボールを見る機会は?

 甲嗣 昨シーズンに(サントリー)サンバーズが戦ったプレーオフ決勝をサンゴリアス(東京SG)のメンバーで応援に行った。その時に初めてバレーボールの試合を見ました。

 ――下川選手がバレーボールを、高橋選手がラグビーをしたことは?

 甲嗣 高校の時の授業で、クラス対抗の時にバレーボールを選んでやったのが唯一です。

 藍 僕はバレーを始める前に、見学に行ったことがある。お兄ちゃんがスポーツを始める時に、地元のラグビーチームに見学に行った。あと、年の離れた小学5年のいとこがいて、その練習を見に行ったことがあります。

 ――ラグビーにははまらなかった?

 藍 そうですね。その時はラグビーに行っても、虫捕りしかしていなかった(笑い)。遊びに行ってましたね。

 甲嗣 藍選手はラグビーを選んでいても、活躍していたと思う。球際のボールタッチとか、スクラムハーフとか。絶対に活躍してそうなイメージです。

 藍 でも、怖いっすよ(笑い)。

 ――ラグビーとバレーボールではトレーニング法も違うのでは?

 甲嗣 僕たちは直接、相手と体をぶつけるので。ジムとかのトレーニングでは(体の)重さをつけることも大事になる。そこはトレーニングから違うと思う。

 藍 下川選手が言ったように、競技として一番違うのが、接触をするかしないか。バレーボールは接触しないので、スキルを磨くための筋力をつける感じ。筋肉をうまく動かすといった、スピード系とか。(体を)大きくするトレーニングはしないですね。

 甲嗣 さっきサンバーズの方に聞いたんですけど、1回の練習で200回ぐらいジャンプをすると。凄いなと。ラグビー選手が200回もジャンプしたら絶対に膝がボロボロになる(笑い)。

 藍 だから僕たちは体の重さは極力、つけられない。負担が掛かっちゃうので。

 ――それぞれが日本代表として活躍している。下川選手は一昨年にW杯、高橋選手は昨年にパリ五輪を経験した。

 藍 バレーボールで一番大きな大会で、誰もが目標にしているのが五輪。懸けている思いも他の国際大会と違って、五輪は特別な舞台。自分は昨年、2度目の五輪になったけど、東京とパリでは目標が違った。東京の時は初選出からすぐの五輪で、やれることを出し切ろうと。そこから海外でプレーしたりして“パリ五輪でメダルを獲得するために成長しよう”という思いで3年間やってきた。パリ五輪では、全て出し切ろう、積み上げてきたものを出そうと。結果として悔しい思いをしたけど、その中で成長した部分もあった。五輪で新しい経験を積んで“何が必要なのか”を得られた。

 甲嗣 19年W杯で日本代表がベスト8に入って大きな結果を残した中で、僕は22年に初めて選んでもらった。そこから、日本代表としてのキャリアが少ない中でW杯に出させてもらい、3試合に出た。でも、チームのために自分がどれだけ貢献できたかを考えたら、まだまだ力不足で足りないところが多かった。フィジカル、スキル、プレーの判断…。自分のキャリアの中で大きな学び、何ものにも代えられない経験になったので、それを踏まえて昨季は戦いました。

 ――下川選手は、社員選手から24年6月にプロ選手へと転向した。

 甲嗣 W杯では、当初はバックアップメンバーとしてチームに帯同していて、最後の最後にメンバーに入った。だから、自分の力でつかみ取った感覚があまりなくて。次のW杯では、自力でつかみ取りたい。その手段として、社員選手からプロ選手になり、ラグビーに力を注ぎ込めるようにしました。

 (2)につづく

 ◇高橋 藍(たかはし・らん)2001年(平13)9月2日生まれ、京都市出身の23歳。6歳の時、兄・塁(サントリー)の影響でバレーボールを始める。東山、日体大卒。東山3年時に春高バレーで優勝。日体大在学中の21年にイタリア1部パドバ加入。23年モンツァ移籍。24年からサントリー所属。20年日本代表初選出。21年東京五輪、24年パリ五輪8強。1メートル88、83キロ。アウトサイドヒッター。

 ◇下川 甲嗣(しもかわ・かんじ)1999年(平11)1月17日生まれ、福岡県出身の25歳。5歳の時に草ケ江ヤングラガーズでラグビーを始める。修猷館、早大を経て21年にサントリー(現東京SG)入り。22年10月のニュージーランド戦で日本代表デビューし、通算14キャップ。プロ野球・ソフトバンクの大ファンで、夢はみずほペイペイドームでの始球式。1メートル88、105キロ。フランカー。

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