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【新春対談 オリ・岸田監督×T―岡田氏(1)】就任1年目でのV奪回へ データも有効活用していきたい

スポニチアネックス / 2025年1月1日 5時2分

<オリックス・岸田監督×T-岡田氏対談>力強くポーズを決める岸田監督(右)とTー岡田氏(撮影・須田 麻祐子)

 再び常勝軍団へ――。オリックス・岸田護監督(43)と本紙評論家として第二の人生をスタートさせたT―岡田氏(36)が初対談。球団から監督就任の要請を受けた当時の心境や、記念すべき25年シーズンの公約を激白した。オリックスと近鉄が合併してできた現球団の生え抜きとしては初の監督。今季、12球団最年少として臨む若き指揮官が就任1年目でのV奪回へ向け、チームをけん引する。 (取材・構成 阪井 日向)

 T―岡田氏(以下、T) 新年あけましておめでとうございます。

 岸田監督(以下、岸田) おめでとう。今年から評論家か。凄いな。俺たち同期入団だもんな。

 T こんな対談をするとは夢にも思いませんでした。僕の方が、早くユニホームを脱いじゃいましたね。

 岸田 お前が勝手に脱いだだけだろうが!“外から勉強したい”と、うそをついてさー(笑い)。

 T うそはついていないです(笑い)!僕の話より、監督の話を聞きたいです。球団から監督就任の要請(※1)を受けた時、すぐに決断されたんですか?

 岸田 すぐに決断できると思うか?想定外のことだったから当然、迷いはあった。不安しかなかった。でも、断っても仕方ないなと。オリックスに入団した時から、この球団で骨をうずめるつもりでいたし、ずっとお世話になってきたからね。悩んだけど、最後はもう諦めとは言わないけど、思い切って決断した。選手には、良い思いをしてほしいし、ファンの方にも喜んでもらいたいという思いが強かった。いろいろなことを考えた末に、やってやるぞという気持ちになった。

 T 開き直るといったら失礼ですが…。性格は、選手の時からこんな感じですもんね。監督が、どんな野球をするのか、今から楽しみです。

 岸田 中嶋さん(※2)がされてきた野球には良いところがたくさんある。そこは引き継いで、活用しながらやりたい。この4年間で選手たちは成長している。選手たちが悪くなっていかないようにだけは、心がけてやっていきたい。

 T これまでは意識して野手を見ることは、なかったですよね。

 岸田 昨秋のキャンプを見させてもらったけど、まだまだ見ないといけない。チーム内には長い年月をかけてためてきたデータもあると思う。戦う上では、データも有効活用していきたい。野球というスポーツは試合の中で流れが動いていく。だからデータばかりに頼ってもいけないけど、データは大事な部分だとは思っている。

 T 投手出身の監督というのは、あらゆる面でデータを重視する方が多いという印象があるのですが。

 岸田 そうかもしれないね。野手の方が、数字では見えない要素が結構多い。投手の方は、例えば球速などの数字でも調子が良い、調子が悪いというのがわかるとは思う。だから俺が無理やり野手に口出しをして、“ああだ、こうだ”と言うのも違うと思う。チームには専門家であるコーチがいる。(各担当のコーチたちが)適材適所で合わさって、一つの塊となってやっていくのが良いのかなと思っている。

 (※1) 10月6日、中嶋監督の退任表明を受け、球団は内部昇格を軸に後任を選定。7日時点ですでに岸田投手コーチに監督就任の打診があったとみられる。9日に正式発表。11日の就任会見で福良淳一GMは要請理由について「生え抜きで、選手のこともわかっていることが一番大きい」と明かしている。

 (※2) 20年8月21日から監督代行。正式就任の21年からリーグ3連覇と、22年の日本一に導く。通算成績は24年まで627試合で316勝281敗30分けの勝率.529だった。

(2)につづく

 ◇岸田 護(きしだ・まもる)1981年(昭56)5月10日生まれ、大阪府出身の43歳。履正社では1年夏に甲子園出場も登板機会なし。東北福祉大、NTT西日本を経て05年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックス入り。09年は先発で10勝。10年から救援に転向し、11年はリーグ2位の33セーブ。19年引退。通算433試合で44勝30敗63セーブ、63ホールド、防御率2.99。20年から昨季までオリックス投手コーチ。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。

 ◇T―岡田(てぃーおかだ、本名岡田貴弘=おかだ・たかひろ)1988年(昭63)2月9日生まれ、大阪府出身の36歳。履正社では高校通算55本塁打も甲子園出場なし。05年高校生ドラフト1巡目でオリックス入団。登録名を「T―岡田」に変更した10年に33本塁打で初タイトルを獲得し外野手のベストナイン。14年は一塁手でゴールデングラブ賞。20年9月26日の日本ハム戦でプロ野球史上12人目の全打順本塁打を達成。21年は17本塁打、63打点でチーム25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。1メートル87、100キロ。左投げ左打ち。

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