ソフトバンク・小久保監督 種をまいてきた“ポスト甲斐” 海野、谷川原、嶺井の活躍が連覇への鍵になる
スポニチアネックス / 2025年1月1日 5時2分
ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)はリーグ連覇のかかる2025年シーズンへ向け、“ポスト甲斐”の出現に期待を寄せた。
「とにかく最大の目標であるのは連覇。(24年の)シーズンは、ひりひりするゲーム差にはならなかったけど、昨年みたいにいくとは思っていない。ホークスを倒せと5球団がくる」と警戒する。
そんな中、昨年は国内フリーエージェント(FA)宣言した甲斐拓也捕手(32)が巨人へ移籍。正捕手が抜けるのは間違いなく、戦力ダウンになったが「守りを中心にした甲斐のところは一番。僕の仕事は強いチームを長くつくること。甲斐が悪かったわけではなく、そのためにはリスクマネジメントとして次のキャッチャーは経験させたかった」と万が一に備えた手は打っていたと語った。
24年は2番手の海野を大関、大津を中心にマスクをかぶらせ、38試合にスタメン出場させた。「ブロッキングとスローは甲斐の数値とほとんど一緒。前半は回り道。いろんなことをしすぎた。もっとシンプルに打てばもっと打っていた」と打率・173、2本塁打、10打点だった打撃面の向上にも期待する。
昨季は外野手との併用から捕手に専念させた谷川原は1年間、2軍で試合経験を積ませた。「後半、呼んだ時に明らかによくなっていた。中途半端にさせずによかった。優勝争いの時に呼ばれなかったのは不満だったと思うけど、キャッチャー一本でいくんだというスイッチが入る年になったと思う」と評価。外野手も任せたほど潜在能力は高く「足は速いし、ブロッキングとスローさえしっかりやってくれれば十分、使える」と候補の一人と考えているという。
「あとは嶺井」と経験豊富な33歳も候補だと加える。昨季からまいてきた種が、どう、結果という花を咲かせるか。小久保監督の表情は「不安」より「期待」の方が大きいように見えた。
○…24年シーズンの甲斐の存在感が大きかったことは、数字で分かる。102試合に先発出場し、チームの勝敗は70勝29敗3分けだった。実にチームの貯金42のうち、41は正捕手が出場した時の「貯金」だったことになる。2番目に出場が多かった海野は38試合で19勝19敗、谷川原は3試合で2勝1敗だった。コンビを組む投手の力にも影響されるが、この穴をどう埋められるかに注目が集まる。
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