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どうなる箱根駅伝 国学院大、青学大、駒大の3強か ダークホース現れるか 金哲彦氏が分析

スポニチアネックス / 2025年1月2日 7時1分

<第100回箱根駅伝往路>一斉にスタートする1区の選手たち(代表撮影)

 新春恒例の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(東京・大手町~神奈川・芦ノ湖の全10区間217・1キロ)は2日に往路107・5キロ、3日に復路109・6キロが行われる。前評判通りに2年連続8度目の総合優勝を目指す青学大、前回2位の駒大、学生駅伝3冠を狙う国学院大が激しい先頭争いを繰り広げるのか、それとも“3強”の一角を崩すダークホースが現れるのか。駅伝・マラソン解説でおなじみの金哲彦氏(60)が分析した。

 区間エントリーを見ると各校とも手の内を隠し、主力選手を当日変更可能な補欠に多く配置している。特に3強は互いに相手の様子を探り合いながら、勝負が復路までもつれた時のことを考えた布陣になっている。

【青学大】

 今季好調の鶴川が3区に入り、山上りの5区と下りの6区には経験者の若林と野村がいる。補欠の黒田朝日はエース区間の2区に入るとして、前回3区区間賞の太田をどこに持ってくるか。往路重視なら4区になるのだろうが、他校より選手層が厚いのが一番の強みなので復路の9区に回すという手もある。彼は下りが得意だし、「復路勝負」を打ち出している国学院大対策としても有効だろう。

 2年連続8度目の総合Vに死角はなさそうだが、あえてポイントになる選手を挙げるとすれば3区の鶴川だ。スピードがあってラスト勝負には強いが、初めての箱根ということで長い距離には若干の不安がある。1、2区と違って3区になると集団がばらけて単独走になることが多いし、経験不足をどう補うか。逆に言えば鶴川がきっちり走れば青学大の独走状態になる可能性が高い。

【国学院大】

 2区の平林、3区の山本は盤石だ。1区はおそらくだんご状態で差はつかないと思うので、2、3区の2人の走りが重要になる。補欠に上原、辻原、青木、野中と主力4選手が待機しているので、往路と復路に2人ずつ投入すれば、前田監督の言う「復路で勝負」も可能だろう。

 ただ過去の経験から言えば、箱根はやはり先行が有利だ。往路を制したチームは復路の各区間でも余裕を持って走れるのに対し、追う方は少しでも差を縮めるために前半からオーバーペースで入らざるを得ず、結局後半でスタミナ切れを起こすことが多い。悲願の初優勝を目指すためにも往路は重要で、4、5区がポイントになってきそうだ。

【駒大】

 主将の篠原が順当に2区に入り、補欠の山川が5区に入れば山上り、下りとも心配はない。あとはエースの佐藤をどこに当てはめるかだろう。故障の状態が分からないので何とも言えないが、もし前回と同じ3区に入ればそれなりに走るだろうし、コンディションさえ万全ならどの区間でも問題はないはずだ。佐藤、山川以外にも有力な補欠選手がいるので、復路にも満遍なく選手を配置してくるだろう。往路重視の青学大、復路も重視の国学院大に対し、補欠選手の配置次第でどちらにも対応できるのが強みだ。

【ダークホースは?】

 2区にキムタイを入れた前回3位の城西大は補欠に回した主将の平林と斎藤をどこで使うか。昨年の出雲、全日本とも3強に次ぐ4位に入った創価大も吉田響を補欠に入れているが、本人の希望通り5区を走ることになるはずだ。東洋大や早大にも上位躍進のチャンスがある。

 予想はあくまでも予想で、何が起こるか分からないのが新春の箱根。想定を上回るようなドラマチックな展開を期待したい。 (駅伝マラソン解説者)

 ◇金 哲彦(きん・てつひこ)1964年(昭39)2月1日生まれ、北九州市出身の60歳。早大では4年連続で5区を走り、山上りのスペシャリストとして知られた。卒業後はリクルートに入社し、87年別府大分毎日マラソンで3位に入った。現在は駅伝やマラソンの解説者として活躍中。

≪往路コース紹介≫

(1区) レースの流れをつくる重要な区間。出遅れが致命傷になりかねない。区間賞狙いのラストスパートにも注目。

(2区) 各校エースが名を連ねる「花の2区」。最長区間で13キロ付近の権太坂以降のアップダウンがスタミナを奪う。

(3区) 平たんだが、海風の影響が大きい。つなぎ区間ともいわれたが、近年ではエース級を置いて引き離しを狙う。

(4区) 平地区間では最も短いが、勝負の5区を見据え、気が抜けない準エース区間。ラスト3キロは緩やかな上り。

(5区) 標高差約800メートルを駆け上がる特殊区間。登坂力に特化した選手たちが“4代目・山の神”を目指す。

≪復路コース紹介≫

(6区) 「山下り」。ペース配分、スタミナ、体温調節など総合力が試される。残り3キロでのペースアップにも注目。

(7区) 箱根山から吹き下ろす冷気の下でスタートし、時間とともに気温が上がる。気温差が失速の要因にもなる。

(8区) 優勝争いやシード圏争いが過熱してくる区間。前半の海風対策、遊行寺の坂など後半の上り坂がポイント。

(9区) 2区と同じくエース級が集結。平たんなレイアウトだが、距離が長く単独走になりやすい。ペース配分が重要。

(10区) 優勝やシード争いのプレッシャーがランナーへ与える影響は大きい。4年生の安定した走りが大事になる。

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