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【箱根駅伝1区】中大・吉居駿恭が独走! 兄・大和の記録に及ばずも兄弟区間賞に涙「行くしかないと…」

スポニチアネックス / 2025年1月2日 9時1分

タスキを受け渡す中大・吉居駿恭(左、撮影・木村 揚輔)

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・往路(2025年1月2日 東京・大手町―箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ )

 21チーム(関東学生連合はオープン参加)が出場する第101回大会の号砲が鳴った。往路は東京・大手町をスタート、神奈川・箱根町までの5区間107・5キロで争われる。

 中大の1区(21・3キロ)は当日変更で吉居駿恭(3年)が担った。号砲と同時に果敢に先頭に立つと、テレビ中継のゲストの兄・大和(トヨタ自動車)は「スローペースを嫌がったんだと思います。楽しんでもらいたい」と説明した。

 1区の区間記録は大和が22年にマークした1時間0分40秒。大和の5キロ通過は14分5秒だったが、駿恭はなんと13分56秒。大和は「区間新記録を狙ってほしい。全然いけると思う」とエールを送った。

 7・8キロの新八ツ山橋では、2番手の関東学生連合に39秒差、青学大、国学院大、駒大を含む大集団とは1分8秒差をつけた。10キロは28分6秒で通過。大和の27分57秒からはやや遅れたものの、藤原正和監督から「いいぞ!いいぞ!」と声をかけられ、さらに表情を引き締めた。

 15キロは42分30秒で通過。17キロ過ぎの六郷橋に入る直前にやや苦しそうな表情を見せペースが落ちたが、後続との差はキープ。後続を大きく突き放し、トップ2区にタスキをつないだ。タスキリレーの際には「ヨッシャー!」と右手を突き上げた。直後には感極まったような表情を見せた。

 1時間1分7秒(速報値)は歴代4位の好記録も区間記録には及ばなかった。フラッシュインタビューでは「沿道から"区間賞狙える!兄を超えていけ"という声が聞こえた中で超えられなかったのは悔しい」としたが、その兄・大和から「おめでとう。どんな感じだったかな?」と聞かれると、「スローペースになりたくなかったので(前に出て)そしたら後ろがいないんじゃないと思って。想定はしていなかったけど、後ろが離れたから行くしかないと思って」と振り返っていた。

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