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紅白視聴率“復活”32・7% 中高年にターゲット拡大 史上最低の前回31・9%からUP

スポニチアネックス / 2025年1月3日 5時1分

第75回NHK紅白歌合戦のフィナーレ(撮影・藤山 由理)

 昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率は、午後9時から11時45分までの第2部が32・7%(関東地区)だった。ビデオリサーチが2日、発表した。前年比で0・8ポイント上がった。午後7時20分から8時55分までの第1部は前年と同じ29・0%だった。

 2部制となった1989年以降、過去最低となった前回に次ぐ低い数字とはいえ、視聴率上昇を評価する声は多い。同局関係者は「若者を中心にテレビ離れが進んで視聴率が右肩下がりの中で、世帯視聴率を上げたことに価値がある」と指摘。同局幹部や紅白チームも喜んでいるという。

 視聴率アップの要因はテレビ視聴の習慣が残っている中高年層をうまく取り込んだことだ。最近の紅白は若者向けの音楽番組としてブランディングしてきたが、今回はメインターゲットを中高年に広げ、出場歌手もその世代になじみ深い歌手をそろえた。

 初出場の[B’z]は完全サプライズでNHKホールに登場して生歌唱し、最大の見せ場を演出した。THE ALFEE、南こうせつ(75)、イルカ(74)、GLAYら返り咲き組は往年のヒット曲を披露。西田敏行さん(享年76)の追悼企画は感動的で審査員の内村光良(60)が泣いて言葉を詰まらせる場面も。いずれも第2部のシーンで、中高年をテレビにくぎ付けにすることができたようだ。

 昨年はヒット曲が豊作だったため、視聴率を押し上げたと指摘する関係者もいる。最大のヒット曲となり、曲名が新語・流行語大賞にもノミネートされたCreepy Nutsの「Bling―Bang―Bang―Born」で第2部が始まった。音楽関係者は「曲名だけは高齢者でも知っている流行歌からスタートした第2部は流れが良かった」と絶賛した。

 ベテラン勢の奮闘が目立った今回の紅白。「神回」と言われた2018年も、北島三郎(88)、サザンオールスターズ、松任谷由実(70)ら国民的歌手が一堂に会する豪華なステージが話題となった。同局関係者は「神回の再来だと思っている」と喜ぶ一方で「今回のような豪華なキャスティングと凝った演出を続けられるかどうか」と次回以降の課題を挙げた。

 ≪個人視聴率微減≫どれぐらいの世帯で番組が見られていたかを表す「世帯視聴率」は上がった一方で、世帯の総人口のうち何人が番組を見ていたかを算出する「個人視聴率」は第1部が21・1%、第2部が23・4%でともに前回から微減となった。中高年は一家でテレビ視聴する習慣があるため、世帯視聴率だけが上がった数字からも今回の紅白が中高年層をうまく取り込んだことを裏付けている。紅白の実施本部長の矢島良氏は「2024年の締めくくりにふさわしい、最高のライブエンターテインメントをお送りできた」と胸を張った。

 ≪橋本環奈の司会高評価≫3回目の司会を務めた女優の橋本環奈(25)の司会ぶりを評価する声が多い。秒単位で求められる進行スケジュールを的確にこなしただけでなく、大きな赤い花の装飾がたくさんあしらわれたドレスなど3パターンのビジュアルでも視聴者を魅了。「おかあさんといっしょ」のコーナーでは歌やダンスにも挑戦した。1日には自身のSNSを更新し「音楽の力って凄いな、、こんなに熱く心を揺さぶられるんだ」と4時間半の大舞台を振り返った。

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