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【高校サッカー】明秀学園日立 SNSでPK対策!? 「13番、左に蹴る」でGK重松「迷いなかった」

スポニチアネックス / 2025年1月3日 4時21分

<明秀日立・帝京>PK戦の末に勝利し喜ぶ明秀日立・重松(撮影・小海途 良幹)

 ◇第103回全国高校サッカー選手権 明秀学園日立1-1(PK5-4)帝京(2025年1月2日 U等々力)

 明秀学園日立がチーム一丸で7大会ぶりに8強入りした。80分間で決着せず、突入したPK戦の2本目だ。GK重松陽(3年)は相手13番のキッカーに対し「蹴ってくる方向は分かっていた。迷いはなかった」と右に跳んでストップ。途中から主将マークを巻いた右手を掲げて喜んだ。

 周到な準備が生きた。後半36分ごろ、コーチ陣がPK戦を見据え、ベンチ裏にいた登録メンバー外の選手にPKの追加分析を依頼した。一斉にSNSの動画などをチェックし、傾向と対策を洗い出した。「13番、左に蹴る」と記されたノートの切れ端がコーチの手元に渡り、守護神に指示を送った。萬場努監督は「全員で勝ち取った勝利」と胸を張った。

 ちょうど1年前、舞台も同じU等々力で近江(滋賀)にPK戦の末に敗れ、3回戦敗退を喫した。当時も正GKだった重松は「雪辱したいと思っていたのでうれしい」と表情を崩した。最多6度の優勝を誇る帝京撃破の次は同校初の4強入りを目指す。 (滝本 雄大)

【帝京はらしさ出し切れず】

 帝京(東京B)は、15大会ぶりの出場も8強進出はならなかった。0―1の後半29分にFW土屋が同点ゴールで追いつくもPK戦の末に敗退。藤倉寛監督は「激闘だった。最後の10分で追いつくのはらしさだったけど、80分を通して自分たちのサッカーをやらせてもらえなかった」と話した。6度の優勝を誇る名門。3年のDF田所は「帝京の伝統みたいなものは、自分たちの代で取り返せた。(今後に)つなげてほしい」と後輩へ思いを託した。

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