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アルビレックス新潟親子対談(2)  達也氏「シザースは絶対覚えさせよう」聖愛「父の凄さ実感」

スポニチアネックス / 2025年1月3日 5時1分

長女・聖愛(左)の晴れ着姿を見つめる父・達也氏

 アルビレックス新潟U―18の田中達也新監督(42)と、長女のアルビレックス新潟レディースのFW田中聖愛(19)による新春親子対談。第2弾は小さい頃の思い出や、仲のいい2人の普段のやりとりなどを語ってもらいました。

(取材・西巻 賢介)

 ――田中家はどんな正月を過ごしますか。

 達也 だいたい妻の実家に行ってみんなで集まります。(今年は)久しぶりなんじゃないかな。これまでは聖愛が1月3日から大阪で全国大会(全日本U―18女子選手権)があってみんなバラバラだったから、今年は田中家は一緒にいられる。

 ――小さい頃の思い出は。

 聖愛 永遠にマーカードリブルをしていました(笑い)。

 達也 いいことだよね?いいことなのそれは?

 聖愛 今となっては本当にやっておいて良かったと思います。その時から「自分の一つの武器を持て」と言われていて本当にずっとシザースの練習ばかりやっていて。今、自分の武器としてシザースがあるのでやっていて良かったと思います。

 達也 シザースは子供の時にやらないと、大人になってから練習しても自然に身に付かない。自分で感じていたから、シザースは絶対に覚えさせようと思っていました。

 聖愛 あとは選手と1対1をやっていたのは記憶にありますね。原口(元気)選手とか(柏木)陽介選手とか。今は凄いなって思うけれど、その時は何も感じずに友達だと思ってやっていました。

 ――昨年、達也さんと同じサッカー選手になりました。

 聖愛 ずっと憧れは抱いていました。しっかり考え始めたのは高校生になってから。ずっとサッカーが身近にあって、ふわっと考えていましたが、レディースに練習参加をさせてもらって、よりプロを身近に感じる中でなりたいなと強く思うようになりました。

 達也 僕はうれしかったです。僕もプロになって良かったと思ったので、聖愛も同じ道を歩んでほしいなと思っていました。

 聖愛 今までサッカー選手が凄いという感覚がなくて、周りは選手が多いですし。サッカーで稼ぐという覚悟はピッチに立たないと感じることができなかった。それからお父さんの凄さを感じるようになりました。

 ――聖愛選手は将来的な夢はありますか。

 聖愛 (達也さんの顔を見て)まずはチームに欠かせない存在になることが一つの目標でもあります。お父さんが日の丸を背負ったのは記憶にはないけれど、映像を見たりというのもある。それとやっぱり数字は見ちゃう。ゴール数とか。

 達也 俺の?たいしたことないよ。

 聖愛 でも(ナビスコ杯)MVPとか、ニューヒーロー賞とか。何年目でこれくらいの活躍をしていたみたいな。じゃあ自分もここまでいきたいなと、目標ではありますね。

 ――本当に仲がいい親子ですね。

 達也 でもケンカしますよ。サッカーの話をしている時も、何でできないの、というのが時々あるから。そうしたら俺が言い方悪かったなと思って謝ったり、聖愛が謝ったり。

 聖愛 核心を突いてくるので、それにまたイラッとする。分かってるんだよって。

 達也 ホワイトボードが家にありますもん。ホワイトボードに書いて。

 聖愛 こうだけど、こうじゃんみたいな。それで最後はさっきはごめんねって。そうしたら俺もごめんって(笑い)。

 =終わり=

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