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オリックス・紅林×能見氏「新春対談・前編」目標は侍J投手コーチ・能見氏とのシャンパンファイト!?

スポニチアネックス / 2025年1月3日 5時1分

能見氏(左)とともにフュージョンポーズを決める紅林(撮影・須田 麻祐子)

 オリックス・紅林弘太郎内野手(22)と、本紙評論家・能見篤史氏(45)の新春対談が実現した。前編では昨季のリーグ5位からの巻き返しへ向け、高卒6年目を迎える今季の自覚と決意を語った。また、26年3月に開催される「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」への出場と、侍ジャパンの投手コーチに就任した能見氏とのシャンパンファイトを目標に掲げた。 (取材・構成 阪井 日向)

 2人 新年あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 能見氏(以下、能見) 今回の対談は真面目な感じでいきますか。まずは、昨シーズンを振り返って、どうだった?

 紅林 チームとしても、個人としても、屈辱的なシーズンでした。個人としては、シーズン途中まで凄く良かったんですけど、そこからズルズルといってしまって…。なかなか立て直すことができずに、最後までいってしまったという感じです。

 能見 レギュラーとして3連覇(※1)も経験した。ショートを守っていて、3連覇の時と、昨季ではチームの雰囲気などで違いは感じたか?

 紅林 感じることしかなかったですね。こんなに負けが込むのも、初めての経験だったので。僕自身の力では何もできなかったところも、悔しかった。シーズン中にチームの流れを変えるというか、僕がもっとできたことがあるんじゃないかと、後悔もありました。

 能見 シーズン中、チームがうまくいかない時はある。誰かが一回、チームを締めてくれないかな…みたいな時もあったと思う。自分でチームを締めたら良かったのに。

 紅林 確かに、年齢は関係ないと思ってはいます。周りからは“お前、ちゃらんぽらんやん”って言われてますけど、締まりますかね?

 能見 そう見られている半面、逆にクレ(紅林)からの号令があったら、周りも雰囲気を感じ取る。

 紅林 その考えにはならなかったですね…。今年は意識してみます。

 能見 安達コーチが引退試合(※2)のセレモニーでクレの名前を出したように、“もっとやってほしい”と先輩方も願っていると思うよ。

 紅林 1軍で試合に出始めて、もう5年くらいたちます。たくさん試合に出ている責任が、僕にはある。チームの雰囲気を一番わかっていると思うので、そういうところを察知して、今年は発言や行動を起こします。

 能見 頼もしいね。後は「第3回プレミア12(※3)」だね。1次ラウンドの台湾戦(※4)では、バントも失敗して…。

 紅林 良いところも言ってくださいよ(笑い)。

 能見 しっかり勝負強さも発揮していたね。12球団のレベルの高い選手ばかりが集まっていたけど、得られたものはあった?

 紅林 口先だけじゃなくて、本当に良い経験になりました。他球団の選手と一緒に戦って、自分の今の力、立ち位置がわかりました。技術もそうですけど、試合中の声かけであったり、守備の時にどういう考えで、どうバッターの特徴を見て動いているかなどを、他の選手たちからたくさん聞くことができました。僕みたいに直感でやっている人は一人もいなかった。とても勉強させてもらいました。

 能見 成長しているね。

 紅林 毎回、ああいう大会に行きたいなと思いました。

 能見 フリー打撃では打球の飛び方も、強さもあるから、井端監督も「あんな感じで試合でも打ってくれたらいい」と言っていた。凄い選手だということはみんな認めているので、もう少し自信を持ってほしい。状態が悪いことを相手バッテリーに悟られたら大きなマイナス。立ち振る舞いにも注目して、今年は見ます。

 紅林 本当に自信がないんで…。プレミアでは、いろいろな選手が自信満々にやっていた。自分も打てている時は、そのマインドでやれているなと感じたので、自信を持ちたいですね。

 ――能見氏が侍ジャパンの投手コーチ(※5)に就任した。

 紅林 えっ、そうなんですか!?よろしくお願いします!

 能見 来たら、全力で拒否するから。

 紅林 プレミア12では最後(※6)負けて終わってしまったので。決勝はベンチにいて、何もできず負けてしまったのが一番悔しかった。しっかり結果と実績を残して、来年のWBCにはレギュラーとして出られるように頑張りたいと思います。優勝して能見さんにシャンパンをかけて、日頃の恨みをぶつけたいですね。

 能見 日頃の恨みって、なに?(笑い)。

 (※1)21~23年にリーグ3連覇。紅林は21年5月以降、遊撃のレギュラーに定着。

 (※2)24年9月24日の西武戦(京セラドーム)でT―岡田とともに実施。スピーチで安達は「いつまでも先輩に頼っていないで、自分がチームを引っ張ってくれ」と選手では唯一名指しで叱咤(しった)激励。言葉が「急に出てきた」アドリブだったという。

 (※3)24年11月に開催。紅林は故障で出場辞退した23年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」以来2度目の代表選出。

 (※4)24年11月16日(台北ドーム)「8番・三塁」で先発。3点リードの6回、無死一、二塁の好機にスリーバント失敗。後続の坂倉、桑原も凡退で追加点を奪えなかった。試合は3―1で日本が勝利。

 (※5)24年12月20日に発表。初陣は3月5、6日の強化試合オランダ戦(京セラドーム)の予定。

 (※6)24年11月24日の決勝(東京ドーム)で台湾に敗退。プレミア12の連覇を逃し、侍ジャパンの国際大会連勝が27でストップ。

 ◇能見 篤史(のうみ・あつし)1979年(昭54)5月28日生まれ、兵庫県出身の45歳。鳥取城北高、大阪ガスを経て04年ドラフト自由枠で阪神に入団。12年に172奪三振でタイトル獲得。21年にオリックスへ移籍すると、投手コーチ兼任でV2に貢献し22年引退。通算474試合で104勝93敗4セーブ、防御率3.35。23年から野球評論家として活動。24年12月、侍ジャパントップチームの投手コーチに就任。13年WBC日本代表。左投げ左打ち。

 ◇紅林 弘太郎(くればやし・こうたろう)2002年(平14)2月7日生まれ、静岡県出身の22歳。駿河総合高では1年夏から正遊撃手で、3年夏は静岡大会準優勝で甲子園出場なし。19年ドラフト2位でオリックス入団。強肩強打の大型遊撃手として、2年目の21年に球団では初の10代で2桁本塁打を達成。23年はリーグ3連覇に貢献し、初のベストナイン。24年プレミア12日本代表。1メートル87、94キロ。右投げ右打ち。

 ○…スポニチでは3日付で前編、4日付で後編を紙面掲載するオリックス・紅林と本紙評論家・能見氏の対談の模様を動画でも配信する。スポニチ公式YouTubeチャンネル「スポニチチャンネル」上で3日から公開予定。ぜひ、こちらもご覧ください。

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