【箱根駅伝】東京国際大・エティーリ 花の2区12人抜き区間新 昨年横溝監督死去 喪章着け衝撃デビュー
スポニチアネックス / 2025年1月3日 4時31分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・往路(2025年1月2日 東京・大手町―箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ )
実力ランナーが集った花の2区(23・1キロ)では、創価大の吉田響(4年)がオープン参加の関東学生連合の選手を含め14人抜きの激走で、日本人歴代最速の1時間5分43秒を記録した。12人抜きの東京国際大リチャード・エティーリ(2年)は1時間5分31秒の区間新記録をマーク。1時間5分44秒だった青学大の黒田朝日(3年)を含め3人が、21年ビンセント(東京国際大)の区間記録1時間5分49秒を上回るハイレベルな争いを演じた。
“最速留学生”エティーリが初の箱根で衝撃デビューを飾った。5000メートル、1万メートルの日本学生記録を持つケニア人ランナーは14位でたすきを受けると、3キロ手前で早くも10人抜き。7・5キロ付近では駒大エース篠原を抜き去ると、12キロ付近では早大エース山口も抜く12人抜きで区間新記録をマークし、2位でたすきを渡した。激走後も笑顔を浮かべながら「とてもタフでハードな区間だったけど、区間新記録をマークすることができてうれしい」と白い歯を見せた。
東京国際大の選手たちは亡き指揮官に力走を誓った。予選会8位で2年ぶり本大会出場を見守った横溝三郎監督(享年84)が昨年11月14日に肝臓がんで死去。トレーニング施設に横溝さんの写真を飾り、選手たちも練習前後に手を合わせ、この日もエティーリら選手は左胸に喪章を着けて力走した。
3区以降は順位を下げて往路11位となったが、10位とは31秒差。3年ぶりのシード復帰へ一丸で復路に挑む。
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