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【箱根駅伝】先行すると抜群に強い青学大 7区までに先頭の背中が見えるか 金哲彦氏がV争い解説

スポニチアネックス / 2025年1月3日 4時31分

<箱根駅伝往路・芦ノ湖ゴール>往路優勝し、笑顔の青学大(左から)原監督、宇田川、黒田、鶴川、太田、若林(撮影・松永柊斗)

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・往路(2025年1月2日 東京・大手町―箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ )

【金哲彦氏 解説】 青学大の若林は、表彰式の時に立っていられないほど全力を出し切った素晴らしい走りだった。元々スピードランナーだが、5区の山上りは力任せでは走れない。力むと上半身と下半身がバラバラになってしまうし、いかに力まずに腕をしっかり振るかが重要になる。走りながら何度もリラックスするようなしぐさをしていたのはそのためだ。山を上りきった段階で足はパンパン、心拍数も上がっているはずなのに、直後の下りの3キロで2位の中大を30秒以上も引き離したのは圧巻だった。

 他の選手もみんな頑張ったのに、インタビューを聞くと誰も満足していない。他校と比べても意識の高さは群を抜いており、復路もいつも通りの走りをすれば優位は動かないだろう。

 2位の中大は1区吉居の飛び出しが光った。後ろがけん制し合っていたとはいえ、あそこまで思い切っていけるのは凄い。3位の早大も仕上がりの良さを見せつけたが、対照的に優勝候補の駒大は5区の山川、国学院大は2区のエース平林が誤算で出遅れた。

 先行すると抜群に強い青学大を追うのは至難の業だが、7区までに何とか先頭の背中が見えるところまで詰められれば他校にもチャンスが出てくる。まだまだ諦める必要はない。 (駅伝マラソン解説者)

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