26年WBC「初夢オーダー」 スポニチ記者が独自予想 井端監督の連覇構想に迫る
スポニチアネックス / 2025年1月3日 5時31分
新春から、またやってみました!26年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで1年。侍ジャパン・井端弘和監督(49)が思い描く連覇構想に、代表担当キャップの神田佑記者(41)が勝手に「夢オーダー」を考えて迫った。3大会ぶりに世界一を奪還した前回23年大会は大谷翔平投手(30=当時エンゼルス、現ドジャース)ら4人のメジャー選手が出場。次回は投打でメジャー組を軸にしたドリームチームが期待される。 (取材・構成=神田 佑)
世界一連覇を目指す26年大会へ向けて、大切な準備の一年が幕を開けた。過去最多の大リーガー参加は09年の5人。次回は大幅増が予想され、夢のような編成になるはず。気が早いのは分かっていても、スーツで身を固めた井端監督に現状で思い描く夢オーダーを尋ねた。
一瞬、間を置き「まだ25年だから。夢のオーダーは自分の理想を考えて書いてよ(笑い)」とかわされた。まだ何も決まらないのは百も承知。指揮官は「顔をそろえるまで全員候補。今から言ったってケガがある」と考えている。そこで“勝手に”メモ帳に書いて忍ばせていた予想オーダーを恐る恐る出した。「へぇ…」と一通り目を通すと、「妄想ジャパン?」と笑いながらツッコまれた。
最大の関心事は、31歳の充実期で次大会を迎える大谷の起用法だ。既に出場意思を表明していて、上位打線をけん引することが予想される。打者としては前回も全7試合で「3番」を務め、打率・435、1本塁打、8打点だった。井端監督は「世界最高のバッターだと思うので、いるだけで強烈。来ていただけるなら、心強い。どの選手も元気をもらえるし、安心感も与える」と期待した。
MVPに輝いた前回大会は、投手では2試合に先発して2勝。米国との決勝戦では3―2の9回にセーブを挙げて胴上げ投手にもなった。今季は右肘手術から復活を期す年。「投げることに関しては今シーズンからだと思うので、そこも踏まえて。本当によく話し合ってというところ」と慎重な姿勢を示した。
打線の軸となる4番は、カブス・鈴木やレッドソックス・吉田が候補になるだろう。前回大会を左脇腹痛で辞退した鈴木は、井端監督にとっては代表でコーチを務めた19年プレミア12、21年東京五輪の4番打者。「メジャーでも2年連続で20本塁打。右バッターでは一番かなと思う」と成長を実感する。
吉田は前回大会では途中から4番を務め、大会新記録の13打点を挙げた。メジャー1年目の開幕を控えてWBCに出場した選手は初めて。「昨年は故障でなかなか思ったような成績を出せなかったが、ヒットを打つ技術、あの体(1メートル73)で遠くに飛ばす技術は群を抜いている」と非凡な技術に期待する。
まさに夢のような顔触れがズラリと並ぶ投手陣。井端監督は「10人を超える先発を全員選べるわけじゃない。日本より高いレベルでやっているのは当然分かっているけど、そんな極端なことはしない」とバランスを取りながら編成する意向を示した。国内組も充実していて、選考は難しくなりそうだ。
今季メジャー2年目を迎えるドジャース・山本、カブス・今永は、ともにNPB所属だった前回大会も先発を経験した。チーム最年長としてメジャー組ではただ一人、宮崎合宿に参加したパドレス・ダルビッシュ、エンゼルス・菊池や前回は移籍1年目で辞退したメッツ・千賀も候補に挙がる。もちろん、今年からメジャー移籍する佐々木もいる。
侍ジャパンには近年いなかった救援専門の大リーガーのパドレス・松井も国際大会では貴重な人材で、「候補の一人」と語った。
国内組に寄せる期待も大きい。メジャー組の野手はヌートバーを含めて全員外野手で、内野は国内から編成。所属チームでともに4番を打つヤクルト・村上、巨人・岡本について「当然、候補」と言い切った。現状では「国内組」でも、村上は球団から今季終了後のポスティングシステムでのメジャー移籍を容認されている。将来的な挑戦を明言している岡本も球団からポスティングシステムを認められれば村上と同じタイミングで海を渡る可能性もある。
井端監督は23年の就任以降、二遊間と捕手の若返りを課題に掲げ、広島・小園、坂倉を軸として起用。「(昨秋の)ドラフト選手でも全選手にチャンスはある」と新たな選手の台頭も望んだ。鍵は国内とメジャー選手の融合。「みんな、勝ちたい一心で来てくれる。優勝を目指して頑張ります」。新年から勝手?!に見た「初夢オーダー」。世界一連覇が正夢になりますように。
◇侍JAPAN初夢オーダー◇
1(中)ラーズ・ヌートバー(28=カージナルス)
2(二)小園 海斗(25=広島)
3(指)大谷 翔平(31=ドジャース)
4(左)鈴木 誠也(31=カブス)
5(右)吉田 正尚(32=レッドソックス)
6(三)村上 宗隆(26=ヤクルト)
7(一)岡本 和真(29=巨人)
8(捕)坂倉 将吾(27=広島)
9(遊)源田 壮亮(33=西武)
※年齢は26年3月時、所属は現在
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
井端監督が告白、プレミア12で「辞めようと思っていた」 来春WBCでの二刀流・大谷翔平は「全国民が期待している」
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月4日 15時0分
-
侍・井端弘和監督が明かした 台湾とのプレミア12決勝で戸郷続投を選んだ理由
スポーツ報知 / 2025年1月3日 5時0分
-
侍・井端監督 今年の一字は「新」 26年WBC連覇へ「新たに世界一に向けて新鮮な気持ちで挑戦したい」
スポニチアネックス / 2025年1月1日 5時2分
-
日本に来ると「温かい気持ちになる」 MLB戦士が触れる“和”の心…衰えぬ人気のワケ
Full-Count / 2024年12月11日 10時57分
-
大谷翔平の日本凱旋時に「会うつもりはない」 WBCへの“交渉”は…侍J・井端監督の気遣い
Full-Count / 2024年12月9日 7時30分
ランキング
-
1錦織圭 6年ぶり決勝は無念の逆転負け…6年ぶりツアー優勝お預け 12日開幕全豪OPで完全復活だ
スポニチアネックス / 2025年1月5日 19時26分
-
2イチロー氏が野球界に次々“苦言”…「本当にやめてほしい」 鳴らした警鐘「価値が変わる」
Full-Count / 2025年1月5日 20時54分
-
3〈シューズで見る箱根駅伝2025〉箱根ランナーの9割以上が履いていた“絶対王者”ナイキがまさかの転落…アディダスがシェア1位に大躍進した納得の理由〈出場210選手「着用シューズ一覧表」付き〉
文春オンライン / 2025年1月5日 18時0分
-
4河村勇輝は「左肩鎖関節ねん挫」と判明、想定より重症でファン悲鳴
東スポWEB / 2025年1月5日 17時44分
-
5大リーグ公式サイト「25年を定義する選手」に「投手・大谷」が異例の選出
スポニチアネックス / 2025年1月6日 2時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください