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【高校ラグビー】桐蔭学園が「桐蔭対決」制す 大阪出身のSO丹羽「負けたら大阪を出た意味がない」

スポニチアネックス / 2025年1月3日 15時47分

<大阪桐蔭・桐蔭学園>後半、キックパスで勝ち越しトライを演出する桐蔭学園・丹羽(中央)(撮影・北條 貴史)

 ◇全国高校ラグビー大会準々決勝 桐蔭学園26―14大阪桐蔭(2025年1月3日 花園ラグビー場)

 連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)は26―14で大阪桐蔭(大阪第1)を下し、“桐蔭対決”を制して2大会連続の4強入りを決めた。

 勝利の立役者となったのがSO丹羽雄丸(にわ・たける、3年)だ。開始早々にキックをチャージされて先制トライを許したが、7―14で迎えた後半4分、巧みなランで守備網を突破してトライ。自らコンバージョンキックも成功させて同点に追いついた。

 同7分には右サイドへ大きなキックパスを送り、これを受けたWTB草薙拓海(3年)がトライ。さらに同16分にはスクラムから受けたパスをキックで縦へと送り、これを途中出場の坪井悠(2年)がインゴールに抑えてリードを広げた。

 1トライ2ゴールで9得点を挙げ、かつ2トライを演出した背番号10。「大阪桐蔭はFWが凄く強くて縦に強いので、横の動きを狙っていた。(トライは)パスキックに徹して前半はパスで繋いでいたら、自然に前が空いたので走るだけだった」と振り返った。

 大阪府出身で4人兄弟の末っ子。小学2年からラグビーを始め、東生野中では大阪桐蔭の高校日本代表候補SH川端隆馬とチームメートでハーフ団を組むこともあり、仲も良かった。大阪府の選抜で一緒だった高校日本代表候補SO上田倭楓らが大阪桐蔭に集うことは知っていたが、あえて県外に出ることを選択。スタイルに憧れていた桐蔭学園への進学を決めた。

 だが、昨年11月の練習試合で左膝の前十時靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷を負い、手術を余儀なくされた。「ラグビーから離れたい。ラグビーボールも見たくない」とどん底まで落ち込みながら、周りの仲間や両親らが支えてくれた。春の選抜大会、そしてサニックスワールドユース交流大会で大阪桐蔭に敗れた試合には出られず、復帰は6月。自身がピッチに立ち、大阪桐蔭にリベンジすると決めていた。

 「大阪桐蔭の選手は、ほとんどが知っている友達。そこには絶対に負けたくなかったし、負けたら大阪を出た意味がない。優勝するために(桐蔭学園に)行ったので」

 必死の努力の末につかんだ桐蔭学園の背番号10。連覇に向けて「(優勝まで)あと二つ、自分たちの持っているスキルを出し切りたい」と言葉に力を込めた。

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