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【高校ラグビー】桐蔭学園 丹羽雄丸の“足技”で桐蔭対決に逆転勝ち 「負けたら大阪を出た意味がない」

スポニチアネックス / 2025年1月4日 4時16分

<大阪桐蔭・桐蔭学園> 後半、トライを決める桐蔭学園・丹羽(撮影・大森 寛明)

 ◇第104回全国高校ラグビー選手権準々決勝 桐蔭学園26-14大阪桐蔭(2025年1月3日 花園)

 準々決勝4試合が行われ、連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)は26―14で大阪桐蔭(大阪第1)に逆転勝ちし、4強入りを決めた。SO丹羽雄丸(たける、3年)が1トライ2ゴールに加え、キックパスで2トライを演出。Aシード同士の“桐蔭対決”で勝利に貢献した。国学院栃木、東海大大阪仰星(大阪第2)、常翔学園(大阪第3)もベスト4進出。抽選の結果、準決勝は国学院栃木―桐蔭学園、東海大大阪仰星―常翔学園に決まった。

 最高の舞台でリベンジを果たした。桐蔭学園にとって、大阪桐蔭は春の選抜大会、そして4、5月のサニックスワールドユース交流大会で屈した今季2戦2敗の天敵。連覇のために避けては通れない“桐蔭対決”を逆転で制し、アタックをけん引した丹羽は「自分が大阪出身で、大阪桐蔭には友達も多いので。絶対に負けたくなかった」と感慨に浸った。

 開始早々にキックをチャージされて先制トライを許したが、7―14で迎えた後半4分、巧みなランで守備網を突破してトライを奪う。自らコンバージョンキックを成功させて同点に追い付くと、7、16分にはキックパスを通して味方のトライを演出。1トライ2ゴールで9得点を挙げただけではなく、司令塔としても視野の広さを示した。

 東生野中では大阪桐蔭のSH川端とハーフ団を組んだ。大阪の選抜で一緒だったSO上田も大阪桐蔭に進学することは知っていたが「みんなが集まるところには行きたくなかった」と関西を飛び出した。一昨年11月には練習試合で左膝の前十字じん帯断裂と半月板損傷を負って手術。前回大会の優勝はスタンドで見届けた。今季、大阪桐蔭に敗れた2試合に出場しておらず「負けたら大阪を出た意味がない」と覚悟を持ってピッチに立ち、4強入りに貢献。試合後、旧友の川端から「優勝してくれ」と言葉をかけられ「優勝するから」と返した。桐蔭学園にとって2度目となる連覇まで、あと2つ。まずは国学院栃木との関東対決に全力で臨み、決勝へと勝ち上がる。 (西海 康平)

 ◇丹羽 雄丸(にわ・たける)2006年(平18)10月1日生まれ、大阪府出身の18歳。小学2年から生野RSでラグビーを始め、東生野中を経て桐蔭学園に進学。4人兄弟の末っ子で、兄に昨季までJ3長野に所属した匠(たくみ)がいる。50メートル走6秒2。1メートル72、73キロ。利き足は右。SO。

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