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【箱根駅伝】駒大・佐藤圭汰の快走に青学大もヒヤヒヤ エース4年の来季は3大会2位→3冠もイケる

スポニチアネックス / 2025年1月4日 4時42分

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝・復路)7区で力走する駒大・佐藤圭汰(3日、平塚中継所で)=代表撮影

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・復路(2025年1月3日 神奈川・箱根町~東京・大手町の5区間109・6キロ)

 駒大が復路優勝で意地を見せた。青学大が更新したばかりの復路記録をさらに上書き。往路4位から逆襲して10月の出雲、11月の全日本に続く総合2位に入った。巻き返しの立役者は当日変更で7区を走った「怪物」佐藤圭汰(3年)だった。20年大会で阿部弘輝(明大)のマークした区間記録を57秒も更新。中継時に4分7秒あった首位の青学大との差を1分40秒に縮め「自分の走りをすれば区間記録を1分は更新できる自信はあった」とうなずいた。

 今季は故障に苦しんだ。4月に恥骨を疲労骨折。6月に練習を再開したが、9月に再発して出雲、全日本を欠場した。10月に練習を再開後は再々発防止のため、内転筋や臀部(でんぶ)を強化し、足の接地方法や腕の振りをコンパクトにするなどフォームも改善。効率良い走りを手に入れた一方で、本格的なスピード練習を積む時間は足りなかった。

 レースは10カ月ぶり。ぶっつけの箱根路で、藤田敦史監督(48)から「ゲームチェンジャー」に指名され、青学大の原監督に「胃がきりきりした」と言わせる猛追で応えてみせた。佐藤は「後半に上げようと思っていたが、落ちてしまった。練習不足」と悔やんだが、5000メートルの室内日本記録保持者でトラック種目で来夏の世界選手権を狙う逸材。大八木弘明総監督(66)は「まだ状態は8割。それでもうちの他の選手よりはるかに能力が上」と目を細めた。

 今回は4年生1人だけの若い編成。管理運営車に乗らなくなった大八木総監督は今年も沿道から「突っ込め!」など代名詞の声かけで鼓舞し続けた。「我慢の年と考えていた中でうまくいった方。でも3つ(出雲、全日本、箱根)2位は悔しい。来年(度)は全部1でそろえたい」と誓った。8割の調子で超絶区間新を樹立した“大砲”が本調子で来季を迎えれば3冠も手の届くところにある。 (木本 新也)

 ◇佐藤 圭汰(さとう・けいた)2004年(平16)1月22日生まれ、京都市出身の20歳。小3から本格的に陸上を始め、洛南高時代は1500メートル、3000メートル、5000メートルの3種目で当時の高校日本記録を樹立。23年11月に1万メートルで27分28秒50の20歳以下の日本記録、昨年1月に5000メートルで13分9秒45の室内日本記録を樹立。箱根は1年時は出場せず、昨年は3区区間2位。1メートル84、66キロ。

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