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【高校ラグビー】常翔学園 No・8井本章介が2トライで最大12点差をひっくり返した

スポニチアネックス / 2025年1月4日 6時2分

<大分東明・常翔学園>前半、先制トライを決める常翔学園・井本(撮影・北條 貴史)

 ◇全国高校ラグビー大会準々決勝 常翔学園24―19大分東明(2025年1月3日 花園ラグビー場)

 準々決勝4試合が行われ、12大会ぶり6度目の優勝を狙う常翔学園(大阪第3)は大分東明を24―19で退け5大会ぶりの4強入りを決めた。高校日本代表候補のNo・8井本章介主将(3年)が2トライ。最大12点差をひっくり返した。抽選の結果、準決勝は東海大大阪仰星―常翔学園、国学院栃木―桐蔭学園に決まった。

 九州王者の猛攻を耐えしのいだ。常翔学園は7点を追う後半1分。敵陣深くでのラインアウトからサインプレーを交え、No・8井本主将が左中間へこの日2本目のトライを決めて2点差に迫った。同9分にはWTB正脇の左隅へのトライで逆転に成功。試合終了間際に再三ゴールラインを背負ったが、一丸でトライを阻止し、勝利を告げるホイッスルを聞いた。

 「最後の最後に全員で守り切れたのが良かった。みんなの勝ちたい気持ちが最後に出ていた」

 2トライで鮮やかな逆転劇を演出した井本は充実した表情を浮かべた。強烈なスクラムで何度も相手の反則を誘発し、最大12点差をひっくり返した。23年11月に就任したOBの白木繁之監督は「選手にとって自信になる。(準決勝は)プライドを懸けて戦いたい」とうなずいた。

 井本の父・和樹さん(46)はSOとして活躍した第76回大会で4強入り。2年生だった第75回大会では控えだったが、全国優勝を果たした。思い出すのは大会開幕を直前に控えた、ある日のこと。小学生の時に着ていたジャージーを探すため、父の部屋に足を踏み入れると「これなんやろ?」と大切に保管された箱が目に入った。気になって開けてみると、出てきたのは父が高校生だった頃の思い出の品々。父の優勝メダルに触れ、「ほんまにかっこええな。これを持ってたら一生自慢できる」とより一層全国制覇への思いが強まったという。

 準決勝は東海大大阪仰星と激突する。昨春の総体では15―22で惜敗。全国屈指の激戦区、大阪をけん引してきたライバルとの再戦に、自然と闘志はわき上がる。「春負けた借りを返しにいきたい。しっかり自分たちのできることは全部出し切りたい」。一番に輝くメダル獲得に向け、絶対に負けるわけにはいかない。 (山手 あかり)

 ◇井本 章介(いもと・しょうすけ)2007年(平19)1月25日生まれ、大阪府出身の17歳。父の影響で5歳から枚方RSでラグビーを始め、枚方市立中宮中出身。高校日本代表候補。50メートル走6秒8。1メートル78、102キロ。No・8。

 ≪正脇が奮起し2トライ≫

 ○…WTB正脇が2トライと奮起した。前半29分にハーフウエーライン付近から50メートル5秒9の快足を飛ばして独走すると、2点を追う後半9分にはゴールライン付近でパスを受け、左隅に逆転トライを決めた。「勝ちたい一心でした」。背番号11は「常翔学園といえばスクラムなので、BKで点を取れたことがうれしい」と胸を張った。

 ○…常翔学園と東海大大阪仰星が冬の全国大会で戦ったのは過去に1度だけ。21年度の第101回大会準々決勝で対戦し、常翔学園は7―45で完敗を喫した。東海大大阪仰星は決勝で国学院栃木を36―5で破り、6度目の頂点に立った。

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