【箱根駅伝】シード権確保ならず…12位・日体大から17位・専大まで6校が大会総括
スポニチアネックス / 2025年1月4日 4時32分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・復路(2025年1月3日 神奈川・箱根町~東京・大手町の5区間109・6キロ)
【12位・日体大 初11時間切りに納得】
8区までシード圏内を維持も、終盤9区で熾烈(しれつ)な争いからはじき出された。それでも総合10時間56分22秒は同校最速記録。玉城良二監督(63)は「シードに届かなかった悔しさはあるが、今までの記録を更新して初めて11時間を切った。高速化の波になんとか食らいつけていることを確認できた」と一定の評価を口にした。その上で、優勝10度を誇る名門の完全復活へ「競り合いを勝ち抜いていかないといけない」と課題を挙げた。
【13位・立大 63年ぶり復帰逃す】
歴代最長ブランクとなる63年ぶりのシードはならなかった。“圏内”の8位で復路をスタートしたが、区間17位と失速した7区で13位に後退。巻き返すことができず、高林祐介監督(37)は「今回は本気でシードを獲りにいって獲れなかった悔しさが今までと違う。そこをどう受け止めるか」と語った。23年に55年ぶりに出場を果たし、今年で3年連続出場。古豪復活へ、指揮官は「もう一段階、上げていかないと」と来年を見据えた。
【14位・中央学院大 「ミスないチームを」】
シード圏内まで34秒差の12位から復路スタートも、一度も順位を上げることができずに14位でフィニッシュ。川崎勇二監督(62)は「まだまだ力が足りないということ」と厳しい表情で語った。来年も予選会からの挑戦となるが、2区6位のエース吉田(4年)ら今大会に出走した4人の4年が抜ける。「大砲がいなくなる。ミスがないチームをつくらないと戦えないし、予選会も突破できない。全体的な底上げが必要」と語気を強めた。
【15位・法大 シード消滅「また一から」】
順位を上げきることができず、22年から保持してきたシード権を手放した。目標は坪田智夫監督就任後、最高成績の総合5位。しかし遠く及ばぬ結果に、8区を走った安沢(4年)は「そこから大きく順位も落ちてしまった。シード権を下級生に渡してから卒業したいと思っていた」と悔しさをにじませた。予選会から出直しとなる次大会。「この結果を受け止めてチーム全員でまた一から頑張ってほしい」と、後輩たちにエールを送った。
【16位・神奈川大 主力の残る来年リベンジ】
目標のシードは遠かった。予選会を勝ち上がってつかんだ2年連続の箱根路を終え、中野剛監督(51)は「本当のことを言うと出るのもやっとのチームだった。それが全日本、箱根と学生がプレゼントしてくれた」と選手たちへの感謝を口にした。今大会の走者全10人が3年生以下。「シードを獲るようなチームとはまだ差を感じた。この1年で絶対に埋めてやろうという気持ち」とさらなる成長を期待した。
【17位・専大 次につながる最下位脱出】
2大会ぶり出場で、往路最下位から順位を3つ上げてフィニッシュ。初の箱根で9区を走った大田和(4年)は「大会に出るだけでなく結果も残したかった」とラスト3キロで失速した走りを悔やみながら、「得たものは大きかったと思う」と出場3大会連続最下位からの脱出に胸を張った。創部100周年で目標の総合15位には届かなかったが「復路の中で少しずつ順位を上げることができた。来年以降につなげてほしい」と期待した。
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