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【箱根駅伝】東洋大 9位で20年連続シード死守 見せた鉄紺魂!エース不在でも“削り出した1秒”

スポニチアネックス / 2025年1月4日 4時32分

ゴールする東洋大の10区・薄根(中央左)。中央右は帝京大・小林咲(撮影・木村 揚輔)

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・復路(2025年1月3日 神奈川・箱根町~東京・大手町の5区間109・6キロ)

 超ハイレベルなシード権(10位以内)争いが繰り広げられた。10区20キロ付近まで4チームが8位集団を形成。残り800メートルを切ってからのスパート合戦で東洋大が20年連続のシードを死守、東京国際大、帝京大も10位以内に滑り込んだ。近年、シューズ性能、トレーニングの質も高まり選手レベルは飛躍的に向上。11位の順大は7秒差で涙をのんだが、21年駒大の優勝タイムを1分近く上回る好タイムだった。

 やはり鉄紺のたすきには魂が宿っていた。東洋大が20年連続のシード権を獲得。帝京大に2秒差、順大には9秒差で競り勝った10区の薄根大河(2年)は「東洋大には“その1秒を削り出せ”という言葉がある。本当にきつかったけれど、最後に絞り出せて良かった」と力を込めた。

 エースの梅崎主将(4年)は大会直前のアキレス腱痛で欠場。薄根は中継所で付き添いを受け、「頑張ってこい」と送り出された。手袋には前夜に「4年生の為に」と記し、「4年生がつないできてくれたものを守り切らないとダメだと思った」と涙ぐんだ。

 2区終了時は19位に沈んだが、底力を見せて20年連続となる10位以内。重圧とも闘った薄根は「最後の最後だけは力になった」と胸を撫で下ろした。酒井俊幸監督(48)は「どの区間も最後の1キロを切ってペースを上げてくれた」とアクシデントを乗り越えた選手たちを称えた。

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