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【箱根駅伝】青学大「原メソッド」で雪辱V 妻・美穂さんとW胴上げの原監督「人生懸けて戦っている」

スポニチアネックス / 2025年1月4日 4時52分

胴上げされる青学大・原晋監督(代表撮影)

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・復路(2025年1月3日 神奈川・箱根町~東京・大手町の5区間109・6キロ)

 学生たちの手で8度宙を舞った。原監督は「もう最高ですよ。学生に胴上げしてもらえるなんて。3月に58歳になるけど、こんな58歳はいませんよ」と喜んだ。今回は寮母の妻・美穂さん(57)も初めて胴上げされた。「いろんなことを犠牲にして、夫婦で箱根駅伝の舞台で人生懸けて戦っている」とうれしそうに胸を張った。

 監督として最多タイとなる8度目の総合優勝は「原メソッド」でつかみ取った。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝とも3位。それでも焦りはなかった。「箱根は山」との勝利哲学を持つ。6区野村と5区若林は夏合宿から傾斜あるコースで山対策のトレーニングを重ねた。野村には11月のトラックレースに「出なくて大丈夫」と諭し、箱根に照準を合わせた。

 年間計画を4期に区切り、11月は箱根に向けた強化に特化。毎年行う山下りの1万メートルタイムトライアルを優先させた。18年に卒業した早大大学院スポーツ科学研究科の修士論文として体系化した「原メソッド」が今回もよりどころだった。

 トラックで1万メートル27分台を3人そろえる最強の世代。「確実に勝てる時に勝つことの難しさ」もあったが、自らが信じる指導を淡々と行った。「私は根の部分で組織として成長させるメソッドでやっている」と自信を見せた。

 自身が発令した「あいたいね大作戦」は大成功に終わり「勝つことで多くの出会いが待っている」と笑う。将来的に現職を離れることも視野に入れるが、それはまだ先。「2度目の3冠、3連覇はチャンスがあるのは私たちだけ。決して狙えない布陣ではない」。笑顔の大手町からまた新たな物語が始まる。 (大和 弘明)

 ◇原 晋(はら・すすむ)1967年(昭42)3月8日生まれ、広島県三原市出身の57歳。広島・世羅高では、主将として全国高校駅伝準優勝。中京大卒業後は中国電力で競技を継続したが、5年で引退。その後は同社で「伝説の営業マン」と呼ばれ、04年から青学大陸上部の長距離ブロック監督に転身。09年に当時最長ブランクの33年ぶりに箱根駅伝出場に導いた。1メートル76。

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