オールドルーキー菅野のお手本となる存在…オリオールズ契約の41歳モートンのカーブは空振り率34％

モートン獲得を発表したオリオールズの公式X（@Orioles）

　オリオールズは3日、ベテラン右腕チャーリー・モートン（41）と1年契約を結んだ。年俸は1500万ドル（約23億5500万円）という。

　モートンは2024年シーズン後に引退すると思われていたが、現役を続行。昨季もブレーブスで30試合に先発登板し、165回1/3を投げて8勝10敗、防御率4.19の成績を残していた。とりわけ最後の9試合のうち6試合で2失点以下に抑え、力が衰えていないことを実証していた。2年前の2023年は14勝12敗、防御率3.64、163回1/3で183奪三振と好成績だった。

　モートンの最大の武器はカーブ。全投球の42％にも及ぶ。このカーブは2024年シーズンも打者に強い打球を許さず、空振り率も34％。カーブで102個の三振を奪った。直球も依然として有効で、平均球速は94・1マイル（約151.4キロ）を維持している。

　菅野智之（35）とは同僚になるが、30代後半でメジャーでキャリアを築いていこうという菅野にとっては最高のお手本となる。モートンはメジャー17シーズンで382試合に先発、138勝123敗、防御率4・01だが、成績が安定しだしたのは33歳になってから。33歳以降、アストロズ、レイズ、ブレーブスで、5度の2桁勝利を挙げ、短縮シーズンの20年を除くと6年連続で30試合以上の先発登板を果たした。2度オールスターゲームに選出、6シーズン連続でポストシーズンに登板している。ワールドシリーズにも4試合に登板し、3試合で先発を果たした。