ダーツに17歳の最年少世界王者が誕生 英国でブーム巻き起こす“核兵器ルーク”、前カノ炎上騒動も
スポニチアネックス / 2025年1月4日 10時48分
ダーツの世界選手権は3日、ロンドンのアレクサンドラパレスで最終日が行われ、ルーク・リトラー(17=英国)がマイケル・ファンガーウェン(35=オランダ)を7-3で破り、史上最年少で世界王者となった。
過去3度優勝のファンガーウェンを撃破したリトラーは、賞金50万ポンド(約9753万円)を獲得。涙を浮かべ「誰もがこのトロフィーを掲げることを夢見ている。信じられない。2-0とリードしてから緊張したが、自分に“リラックスしろ”と言い聞かせた。やり遂げるのは格別だ」と喜びを口にした。
“ルーク・ザ・ヌーク(核兵器ルーク)”の愛称を持つリトラーが最初にダーツを投げたのは、まだおむつの取れない生後18カ月だった。6、7歳の頃には競技用ラインから投げ始め、14歳だった21年にシニアレベルで初優勝。23年 にジュニア世界王者となり、16歳で初出場した昨年の世界選手権で準優勝して一気に世界的スターにのし上がった。
昨年の世界選手権では、大会史上最年少勝利をマークしてから元世界王者を2人も撃破。24年は10大会で優勝し、獲得賞金は100万ポンドを超えた。グーグルによると24年に英国で最も検索されたアスリートとなり、全体でもキャサリン妃(ケイト・ミドルトン)、トランプ次期米大統領に次いで3番目。インスタグラムのフォロワーは大会前の4000人から150万人にまで増えた。若者の間ではダーツ人気が爆発し、ジュニア向けの教室や選手数が倍増。“リトルマニア”と呼ばれるファンも現れ、5歳上の女子選手が彼女と判明するとSNSでは「金目当て」と女子選手側が炎上する騒動に発展。昨年7月に2人は破局した。
ダーツ界では早くも、史上最強と呼ばれたフィル・テーラー(引退、64=英国)の世界王座16度の記録をリトラーが塗り替えられるかに注目が集まっている。過去3度世界王座に就いたジョン・パート(58=カナダ)はAP通信に「ただのダーツの名手ではなく、勝者になるように鍛え上げられた。これまで経験してきたどの年齢層でも最高の選手で、勝つ方法を熟知しており、勝つことになれていて全くプレッシャーを感じていない」と今月21日に18歳となるリトラーを評している。
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