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92歳仲代達矢「しゃべるというのが猛烈に苦手」 慣れないナレーションで凝らした工夫とは?

スポニチアネックス / 2025年1月4日 15時18分

映画「いもうとの時間」の初日舞台あいさつに登壇した仲代達矢(撮影・菊地一)

 俳優の仲代達矢(92)が4日、都内で行われた映画「いもうとの時間」(監督鎌田麗香)の初日舞台あいさつに登壇した。

 1961年、村の懇親会で振る舞われたぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で逮捕され、無実を訴え続けるも89歳で獄中死した奥西勝元死刑囚の妹を追ったドキュメンタリー。仲代はナレーションを務める。

 仲代が舞台あいさつに出席するのは珍しく、姿を表すとシアターに駆けつけたファンから大きな拍手が送られた。慣れないナレーションについて「自分自身がしゃべるというのは猛烈に苦手」としながらも、「普通の音でいこうか、もしくは少し低音に下げた方がいいか、もしくはもう少し高い声でしゃべった方がこの作品に合うか、というようなことは考えますね」と工夫を凝らしたといい、「この作品は比較的低音で朗読しました」と明かした。

 今年は自身が主宰する俳優養成所「無名塾」の舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」(5月30日~6月22日)を「能登半島地震復興公演」と題して、石川県七尾市の能登演劇堂で上演する。主演する仲代は「私は女性役をやります。今の92歳より若いおっ母の役だろうと思いますけど、戦争に対する一つの思い、反戦劇としての作品を皆さんにお見せしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

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