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「葛藤あった」も…SB風間球打が地元山梨で初の野球教室を開いた理由 21年ドラ1が来季勝負の4年目

スポニチアネックス / 2025年1月4日 18時46分

野球教室でトスを投げる風間(撮影・柳内 遼平)

 山梨県出身のソフトバンク・風間球打投手(21)が4日、山梨市内で野球教室を開き、地元の少年野球でプレーする小学生を中心に約80人が参加した。

 キャッチボール、打撃練習などを通して約2時間の指導を行い、閉会式では「短い時間でしたが凄く楽しかった。初心に戻った気持ちでまたスタートが切れそうなので皆さんと会えてよかったです。山梨のスターになれるように野球を一生懸命頑張ってください」と子供たちにメッセージを送った。

 21年ドラフト1位でソフトバンク入りも、昨季までに1軍登板はなかった。4年目の来季は育成選手として背番号155を背負う逆境の中で自身初の野球教室を開催。「1軍で活躍している選手がやるのがいいと思う。僕みたいに(1軍登板なしで)プロに入っていないみたいな感じでやるのは結構、葛藤はあった」。それでも子供たちとの交流の場を開いた理由は「やっぱり普段にない非日常。野球の楽しさを感じるには子供と野球をやるのが大事と思った」と白球を追う純真な思いを渇望していたからだ。

 支配下登録、初の1軍出場を狙う25年は大学に進学した同世代がドラフト対象となる1年でもある。風間と同じく21年夏の甲子園に出場した前橋育英の右腕・外丸東真(3年=現慶大)、仙台育英で2度の甲子園を経験した右腕・伊藤樹(3年=現早大)らが大学で腕を磨きプロに挑戦する。ノースアジア大明桜(秋田)時代には157キロをマークした豪腕は「プロに入ってシーズン中の大変さや、試練をいち早く知れたのは良いこと。同い年が入ってくるので、そこに負けないように実力をつけてチームを必要とされる選手になりたい」と誓った。

 「1軍に出ないとプロ野球選手としてやっていけない。若手がどんどんベテランの方たちを追い抜く気持ちでやらないと埋もれてしまう。まずは1イニングを完璧に抑える投手になりたい」と決意を言葉にした風間。明日5日は福岡に戻り、2月のキャンプインに向けて調整に励む。(柳内 遼平)

 ◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県出身の21歳。ノースアジア大明桜(秋田)では3年夏には甲子園に初出場し、2回戦で明徳義塾(高知)に敗れるも152キロを計測。21年ドラフト1位でソフトバンク入団。1メートル84、92キロ。右投げ左打ち。

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