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【高校ラグビー】大畑大介氏が準決勝を展望 どうなる大阪勢対決!?

スポニチアネックス / 2025年1月5日 9時0分

準決勝を前に笑顔で練習に臨む青野(手前中央)ら東海大大阪仰星フィフティーン(撮影・大森 寛明)

 ◇全国高校ラグビー大会準決勝(2025年1月5日 花園ラグビー場)

 第104回全国高校ラグビー大会はきょう5日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準決勝が行われる。2連覇を狙うAシードの桐蔭学園(神奈川)は国学院栃木と、東海大大阪仰星(大阪第2)は常翔学園(大阪第3)と対戦する。テストマッチ通算69トライの世界記録を持ち、日本人2人目のワールドラグビー殿堂入りも果たした大畑大介氏(49)が準決勝を展望し、注目選手を挙げた。 (取材・構成 吉仲 博幸)

 国学院栃木は3試合で失トライ1が示すように堅い守りが最大の強みだ。点を取るべきところで取り切る集中力、自分たちのラグビーをやり切る遂行力。要所のポジションに感性の優れた選手も多い。FL下境洋選手はブレークダウンでとにかく体を張るタイプで、頼もしい。桐蔭学園は非常に攻撃力が高く、展開力もある。リズム良くボールが動き出すと、勢いは加速する。その勢いをそぐにはブレークダウンの攻防を制すること。下境選手の働きぶりが鍵を握る。

 桐蔭学園は前回王者としての自信や風格を感じる。準々決勝はポンポンと2つトライを取られた後でも焦ることなく、60分間を通したマネジメントを全員が共有できていた。SO丹羽雄丸(たける)選手に加え、厳しい局面を一人で打開できるWTB草薙拓海選手がキーマン。昨夏の7人制大会でMVPを獲得したように、スピード、キレ、トライを取り切る力は圧巻。彼にスペースを与えれば、格段に勝機は広がる。

 ゲームコントロールのうまさが際立つ東海大大阪仰星に対し、爆発力を秘めるのが常翔学園。大阪のラグビー界を長く引っ張ってきた両校の試合は、意地と意地のぶつかり合いになるだろう。横に展開する仰星に対し、常翔は縦に突破を図るスタイル。仰星はフィールドプレーも巧みな高校日本代表候補のHO浜田素良選手に期待したい。マイボールのラインアウトをいかに獲得できるか。そこに尽きる。今大会はラインアウトの精度が低く、そこが不安定なゲーム運びにつながっている。

 勢いで比較すれば、やや常翔に分があるかもしれない。大黒柱は高校日本代表候補で主将のNo・8井本章介選手。トライを取り切る力、前に出る推進力、優れたリーダーシップを備えている。敵陣に入ってもショットを選択するのではなく、強みのスクラムを選択してトライを狙いにいく攻めの姿勢をとことん貫く。意志の強さがよく表れているし、精神面、肉体面ともチームに欠かせない。序盤から激しいゲームになるだろう。

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