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「負けたら即引退」の棚橋弘至 引退ロード初戦は薄氷の勝利 試合後サプライズ登場の柴田と5日決戦

スポニチアネックス / 2025年1月5日 5時2分

<新日本プロレス>柴田(右)に対戦要求される棚橋(撮影・島崎忠彦)

 ◇新日本プロレス(2025年1月4日 東京ドーム)

 来年1月4日に引退することを表明している棚橋弘至(48)は「引退ロード」初戦で“キング・オブ・ダークネス”EVILと対戦し、EVIL軍の乱入などでピンチに立たされながらも逆転勝ちした。試合後、新日本の同期だった柴田勝頼(45)ときょう5日の東京ドーム大会で対戦することが電撃決定した。

 最後の最後で今持てる力を振り絞り、棚橋が白星をもぎ取った。

 反則や場外カウントなどなしのランバージャックデスマッチ。「負けたら即引退」を宣言して臨んだ棚橋は積極的な攻撃を仕掛けたが、目つぶしなど反則攻撃やEVIL軍の乱入などで追い込まれた。さそり固めでギブアップ寸前の窮地に立たされ、これをこらえて反撃。EVILが得意技から体固めに来た一瞬の隙を突き、うまく相手を丸め込んで逆転勝ち。「即引退」を回避した。

 試合後もEVIL軍の襲撃を受けたが、そこへ新日本の同期で現在はAEW所属の柴田がサプライズ登場。EVIL軍を蹴散らし、棚橋に「明日、疲れてないなら試合をしませんか」と対戦要求した。棚橋は「俺は疲れたことはないのでやりましょう」と快諾し、5日の東京ドーム大会での対戦が急きょ決定した。

 試合後、インタビュールームにマスター・ワトの肩を借りて戻ると「勝つには勝ったが、これではダメなんだ。悔しいけれど今の俺にできる精いっぱいをこれからも重ねていく」と何とか言葉を絞り出した。柴田戦については「ヤングライオンで同じ日にデビューして切磋琢磨(せっさたくま)してきた。柴田選手とは戦っておきたい」と語った。

 引退ロード第1弾は薄氷の勝利。それでも棚橋は2026年1月4日まで歩みを止めない。 (仁木 弘一)

【内藤「誇りに思う」 ヒロムと師弟対決】

 <〇内藤―高橋●>最初で最後の師弟対決が実現した。左目を手術した内藤はこの日が復帰戦だったが、やはり師匠。一日の長があり、17分8秒、片エビ固めで勝負を決めた。「高橋ヒロムは新日本のトップ、世界中のトップだよ。そんな選手を教えられて俺は誇りに思う」と満足げ。高橋も「内藤さんの強さを超えられなかったが、次は内藤さんの存在感を超えてやりますよ」と意地を見せた。2人はきょう5日の東京ドーム大会でも3WAYでIWGPタッグ選手権王者組決定戦を戦う。

【海野に流れ渡さず ザック自信の防衛】

 <○ザック・セイバーJr―海野●>ともに1.4メインは初体験。試合時間も43分を超えたがキャリア、実績で上回るザックが終始主導権を握り、IWGP世界ヘビー級王座の防衛に成功した。海野がブーイングを浴びながら懸命に食い下がるも、得意のサブミッション地獄で流れを渡さず快勝。「翔太は凄い頑張った」と相手を称えながらも「自分の闘いは今から始まる。ずっと新日本のトップにいるつもりだ」と長期政権樹立に自信満々だった。

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