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渡辺謙 「ラスト サムライ」オーディション「ダメだこれ、覚えらんない」もロスへ「リハーサル室に…」

スポニチアネックス / 2025年1月5日 13時26分

渡辺謙

 俳優の渡辺謙(65)が4日放送のTBS「人生最高レストラン」(後11・15)にゲスト出演。大ヒット映画「ラスト サムライ」(2003年)のオーディションを振り返った。

 「ラスト サムライ」がハリウッドにつながるきっかけになったかと問われると「もちろんですね」と即答。オーディションで選ばれたとし「200人以上やったんじゃないかな」と明かした。

 最初は「監督が来て、エドワード・ズウィックが来て。僕たまたま大阪で仕事をしてたんで、京都に来れないかって言われて。めんどくせえなあと」思っていたと打ち明けた。

 「侍の映画って、無理に決まってんじゃん。ちょっと眉唾な感じがしたんで」と渡辺。オーディションに行くと「どんな映画が好きなの?」「どんな俳優が好きなの?」と聞かれたが、「全然英語なんかもできないから、15分ぐらいで“OK、またね”って」と回顧した。

 「だめだこりゃあ」と1カ月半ほど音沙汰がなかったが、ゴルフの後飲んでいるとマネジャーから電話が入り、オーディションの続きがあるので翌日ホテルに来るようにと指示があったという。

 さらにマネジャーからは「今からFAXで明日のセリフ、送っておきますから」。FAXを見ると、英語のセリフで「ダメだこれ、覚えらんねえ」と思ったものの、翌日はその紙を持ってオーディションに臨んだとした。

 翌日のオーディションには監督はおらず、ビデオオーディションでアシスタントから数パターンの読み方の指示が出て読み上げた。すると「半月後ぐらいに、もう1回見たいと。ちゃんとしてやってくれ」と連絡が。それでも「そっから先も、本当に(映画を)やるっていう情報が全然来ないんですよ」という状況で、半年後にようやく米ロサンゼルスに来るようにと伝えられた。

 「で、行って、リハーサル室に行ったら、トムがいたんですよ」と主演のトム・クルーズと対面し、「普通に“ハーイ!”って。あ、本当にこれやるんだなあ」と納得したと振り返った。

 そうして同作に出演すると、堂々たる演技で04年の第76回アカデミー賞では助演男優賞にノミネート。5人に選ばれた感想を問われると「ちょっとよく分かんなかったですね、実感として。まあもちろん素晴らしい俳優さんたちが他の4人はいましたから、凄いよなあって、なんか他人事でしたね」と笑った。

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