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【高校ラグビー】常翔学園は大阪対決で涙、試合中負傷の井本主将も唇を噛み締める

スポニチアネックス / 2025年1月5日 15時56分

<東海大大阪仰星・常翔学園>前半、タックルを受けながらも突進する常翔学園・正脇(撮影・北條 貴史)

 ◇全国高校ラグビー大会準決勝 常翔学園26―29東海大大阪仰星(2025年1月5日 花園ラグビー場)

 頂点を目指す戦いは終わった。ノーサイドを確認すると、常翔学園(大阪)の攻守の中心NO・8の井本章介主将(3年)は唇を噛み締めた。後半16分ごろから、痛めた右足を引きずりながら、それでもフィフティーンを最後まで鼓舞し続けた。

 今季は5月の大阪総体準決勝で東海大大阪仰星と対戦し、15―22で敗れている。就任1年目の白木繁之監督は「相手はスキのないチーム。相手をリスペクトしながら全力でぶつかるだけ」と語り、井本主将は「向こうは横に動かす速いラグビー。こっちはタテに強く行く。真逆のチームだけど、最後まで粘り強さを発揮したい」と必勝を期して臨んでいた。

 前半で5―10とリードを許し、後半20分には12―29と差を広げられていた。それでも諦めない。FW、BKが一体となって執念の反撃。後半28分にはCTB立花幹太(3年)、そしてロスタイムに入った後半32分にもSH元橋直海(2年)が連続トライ。3点差にまで詰め寄り、常翔学園の意地を発揮。花園のスタンドも、その姿勢に惜しみない拍手を送っていた。

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