昨年選抜Vの健大高崎のテーマは「連覇」青柳監督「箱根駅伝では青学大、M-1では令和ロマンが…」

世代屈指の豪腕として期待される石垣（撮影・柳内　遼平）

　昨秋の関東大会で準優勝し、今春の選抜出場を当確としている健大高崎（群馬）が5日、高崎市内の同校で今年初練習を行った。

　今秋のドラフト上位候補に挙がる最速158キロ右腕・石垣元気（2年）は、ノックなどで汗を流し「一発目から良い雰囲気で練習ができました。“連覇”という言葉を常に発して練習に入るようにしています」と好感触を語った。

　

　昨年の選抜で甲子園初優勝。チームテーマに「連覇」を掲げる青柳博文監督は「箱根駅伝では青山学院大さん、M―1グランプリでは令和ロマンさんが連覇しましたし、ウチも選抜連覇を目指します」と宣言した。既にプロ志望を明言している石垣も「自分にはまだまだ課題がある。直球の回転数を増やしてボールに強さを出すことに取り組んでいます。（球速は）選抜で155キロを出して、半年以内に160キロを目指したい」とアクセル全開で頂点を目指す。

　昨春の選抜で5試合計22回無失点で優勝に導いたプロ注目左腕の佐藤龍月（りゅうが＝2年）は、昨年8月に左肘内側側副じん帯再建術（通称トミー・ジョン手術）を受け、本格復帰は夏の地方大会直前の予定。選抜に選出されれば、同じくプロ注目左腕の下重賢慎（2年）の活躍がキーとなる。昨夏の甲子園から背番号1を背負う石垣は「選抜で結果を出すことだけ考えている」とエースの自覚を口にした。（柳内　遼平）

　◇石垣　元気（いしがき・げんき）2007年（平19）8月17日生まれ、北海道登別市出身の17歳。登別市立西小1年から柏木ジュニアーズで野球を始める。登別西陵中では洞爺湖リトルシニアに所属し、北海道選抜に選出。1メートル80、76キロ。右投げ両打ち。