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日本ハム・清宮「やっぱり本塁打が打ちたい」 WBCへ続く新春の誓いは「30本塁打」

スポニチアネックス / 2025年1月6日 6時2分

「VICTORYしゃけまる」を手に舞い上がるぞとポーズを決める清宮幸(撮影・高橋 茂夫)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が、スポニチ本紙の新春インタビューに応じた。昨季は規定打席未到達ながら自身初の打率・300と、3年連続2桁本塁打を達成。新庄剛志監督(52)の就任4年目となる今季は「30本塁打」を目標に掲げる。ファン感謝祭で話題を集めたアイドルグループ!?の「清宮フレンズ」の行く末も語った。(聞き手・田中 健人)

 ――明けましておめでとうございます。昨年はどんな一年だった?

 「いろんなことがあって長かったなあ。あまり楽しかったことも少なかったけど、後半の調子が良かったのでシーズンの印象は、ここまでのキャリアの中でも良いですね。個人的にはフォームと体の状態が良かったのと、普段のルーティンが確立されたと思います。シーズンの点数を付けるとしたら70点」

 ――調子が良くても新庄監督はあまり褒めることはなかった。どう受け止めていた。

 「僕としては楽しく記事を見ていました(笑い)。普通のことではないので、逆にうれしかった。期待感というか、気にしてくれているなという感じはありました」

 ――ここまで7年のキャリアを積んで、今思う理想の打撃は?

 「やっぱり本塁打を打ちたい。試合をやっていても本塁打の威力って凄いと感じる。“どうして本塁打が出てたのか”をもっと深く掘り下げて、自分のフォームを磨き上げて30本は打ちたい。今後、打撃タイトルは全部獲りたいと思っているけど、中でも本塁打王は獲りたいです」

 ――昨年11月には侍ジャパンメンバーとしてプレミア12にも出場した。

 「周りの選手は活躍して信頼を勝ち取っていたけど、僕は後半ちょっと良くてメンバーに入らせてもらった感じ。その差っていうのを凄く感じたし、ずっと結果出し続けて“こいつならやってくれる”という信頼感を得ないといけない」

 ――期間中には北山と中日の清水、西武の隅田と古賀、巨人の大勢と食事にも行った。同学年の選手とは仲良くなった。

 「やっぱり同学年だと仲良くなります。焼き肉を食べた後に(都内の)うちの実家に来てくれて、みんなが地下の部屋の壁にサインしてくれました。家族も選手に会いたいと思っていたので、僕が“来ない?”と言いました」

 ――26年にはWBCも開催されるが、大会への思いはある。

 「プレミア12の先にはWBCがあるのは分かっていたので、プレミア12の時も先を見据えた考えになっていました。でも、今が大事。日本代表に入りたい気持ちはあるけど、今年に良いパフォーマンスをし続けることが大事だと思います」

 【取材後記】勘違いしていた。早実時代に通算111本塁打を放ったのはあまりにも有名。ただ、清宮幸は変化球にもしぶとく対応して単打にする器用さがある。プロでは中距離打者のようなタイプになっていくかと思ったが、今回の取材で理想の打者像を問うと「ホームランを打ちたい」と即答した。

 一振りで試合の流れを変える本塁打へのこだわりは、決して捨てていなかった。昨季の“ベストアーチ”には、2打席連発した7月21日のロッテ戦の1本目となる右越え決勝ソロを挙げ「それ以降の打撃の自信にもつながった」と言う。「清宮幸太郎」と「本塁打」は切っても切り離せない。来季の目標は30発。投高打低に拍車が掛かる球界の中でも、30発なんて軽く超えるポテンシャルは、絶対にある。

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