野球殿堂で先発投手が絶滅危惧種になる…ベテラン記者が「キング・フェリックス」ら4人への投票理由を説明
スポニチアネックス / 2025年1月6日 10時42分
USAトゥデー紙のスティーブ・ガードナー記者が、イチローの元チームメートで「キング・フェリックス」と呼ばれた元マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手に殿堂入りの1票を投じ、記事でその理由を説明している。
ヘルナンデスの殿堂入りへの課題は、比較的低い通算成績だ。通算169勝、2524奪三振、そしてポストシーズン出場がゼロ。30歳を過ぎてから成績が急激に低下した。
しかしながら全盛時は非常に安定した投手で、10年連続で30試合以上に先発登板。マリナーズの絶対的なエースとして11回の開幕投手を務めた。2007年から16年までの10年間のピーク時には、47.2のWARを記録。その期間、投手ではクレイトン・カーショーとジャスティン・バーランダーに次ぐ3位だった。10年にはア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞。勝利数は13勝だったが250イニング近くを投げ、防御率2.27を記録した。防御率タイトルは2度獲得、12年にはレイズを相手に完全試合も達成している。
先発投手の起用法が変わっている現状を考えると、300勝、3000奪三振など、これまで何十年も使用されてきた歴史的な基準が年々非現実的になっている。将来的には先発投手という存在自体が野球殿堂で絶滅危惧種になる恐れがある。
そこでガードナー記者は今回、殿堂入りの可能性が高いとされるCC・サバシア(251勝、3093奪三振、サイ・ヤング賞1度、オールスター6度)に加え、ヘルナンデス、さらにはアンディ・ペティットとマーク・バーリーにも投票した。ペティットは前回の投票は6回目で13・5%、バーリーは4回目で8・3%の得票で、選出に必要な75%からはほど遠く、難しいとされているがあえて入れた。
2人とも長いキャリアで200勝以上を達成し、ワールドシリーズ制覇チームの重要なメンバーだった。ペティットはポストシーズン記録の44試合の先発を果たし、5度の世界一に貢献。バーリーは5度のオールスター選出、4度のゴールドグラブ受賞歴がある。しかしながらペティットは256勝、2448奪三振、バーリーは214勝、1870奪三振で歴史的な基準には足りていない。
そこでガードナー記者が、今回重視する指標として新たに加えたのがAdjusted ERA(ERA+)だ。シーズンやリーグの異なる選手同士を比較でき、リーグ平均を100として傑出度を測る。実はキャリア全体で、ヘルナンデス、ペティット、バーリーはいずれも同じ117のERA+だった。そしてサバシアは116だった。ちなみに、2015年1回目の投票で殿堂入りを果たしたペドロ・マルティネスは219勝、3154奪三振で、ERA+は154だった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
25年最も注目すべきストーリーは「大谷翔平のマウンド復帰」米老舗スポーツ誌がトップで紹介
東スポWEB / 2025年1月5日 11時9分
-
米野球殿堂の投票者は少人数派と大人数派に分類される傾向 「大人数派」の記者が投票理由を説明
スポニチアネックス / 2025年1月1日 13時27分
-
イチロー氏と同時殿堂入り確実 CCサバシア氏がプレートに刻むチーム名を決定
東スポWEB / 2024年12月27日 15時44分
-
秋広、豪州WLの前半戦オールスター入り 打率.319と躍動…NPBから4人の若手が選出
Full-Count / 2024年12月19日 15時9分
-
ド軍が次に狙うは“大谷キラー”? 72登板&防御率1.75…PSで発揮した衝撃能力
Full-Count / 2024年12月10日 9時12分
ランキング
-
1史上3人目ハワイ連勝目指す松山英樹がソニーOP優勝候補筆頭 米ツアー公式サイトのパワーランク1位に
スポニチアネックス / 2025年1月7日 15時49分
-
2国内無双のダート王者は部門賞“無冠” 特別賞受賞にネット賛否「納得感がある」「心底ガッカリ」「3歳ダートにも部門賞を」
スポーツ報知 / 2025年1月7日 16時36分
-
3【JRA賞】競走馬11部門の受賞馬決定 満票は最優秀4歳以上牡馬の1部門のみ 年度代表馬はドウデュース
スポーツ報知 / 2025年1月7日 15時10分
-
4不倫報道の西武・源田壮亮、キャンプで〝みそぎ会見〟へ 文春の直撃取材に〝完落ち〟夫婦円満、山川穂高より大きいダメージ
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月7日 11時34分
-
5照ノ富士「体の張りが少しずつ戻ってきた。体重も…」3場所ぶり復帰へ前向き 明治神宮奉納土俵入り
スポニチアネックス / 2025年1月7日 17時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください