金明輝監督就任のJ1福岡が始動 過去のパワハラ問題で選手に「申し訳ない」目標は6位以内＆タイトル

練習を見つめる福岡の金明輝監督（撮影・杉浦　友樹）

　J1福岡が6日、福岡市内で始動した。約1時間半にわたり、ボールを使ったトレーニングなどで調整。今季から指揮を執る金明輝監督は練習後に取材対応し「リーグ戦では6位以上でタイトルを必ず1つ取りにいく。ACLも狙っていきたい。十分狙えるチームだと思っています」と意気込んだ。

　金監督を巡っては鳥栖の監督時代に選手、スタッフへのパワハラ行為により処分を受けた過去があり、サポーター団体からは就任に対する抗議が出た。パワハラ問題後、22年に指導者ライセンスがS級からA級に降格。社会奉仕活動への参加などを経て、22年から町田のヘッドコーチを務めた。研修プログラムも受講し昨年2月にS級ライセンスを再取得していた。

　選手には「世間を騒がせた中での就任で、不安にさせて申し訳ない」と頭を下げた。練習後に練習を見学したサポーターからは「頑張ってほしい」「期待していますよ」と声をかけられたという。「自分自身がそういった言葉を受ければ受けるほど、心苦しいところもあったりしますけど、やはり日々の積み重ねで証明していくしかない」と神妙に語った。