浅野忠信 Gグローブ賞助演男優賞 受賞スピーチ「日本で役者を」で笑い起こす エミー賞の雪辱

「第82回ゴールデングローブ賞」ドラマ部門の助演男優賞を受賞した浅野忠信（AP)

　◇ゴールデン・グローブ賞　「SHOGUN　将軍」が作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞の4冠

　第82回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が5日（日本時間6日）、米ロサンゼルスで行われ、テレビドラマ部門で真田広之（64）が主演・プロデュースした「SHOGUN　将軍」が作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞を制した。主演男優賞の真田と助演男優賞の浅野忠信（51）は日本人として初の受賞。ノミネートされた4部門を完全制覇する歴史的偉業を達成した。

　浅野は虎永の家臣ながら敵側とも通じている柏木藪重役をしたたかに演じた。エミー賞でも平岳大（50）とともにノミネートされ受賞は逃したが、ゴールデン・グローブ賞で雪辱を果たしトロフィーを誇らしげに掲げた。

　2011年公開の「マイティ・ソー」などハリウッド作品にも多く出演しているが、受賞スピーチで「日本で役者をやっている浅野忠信と申します」と自己紹介をすると会場からは笑いが起きた。「私にとって、本当に大きなプレゼントを頂きました。最高に幸せです」と喜びを爆発させた。

　英国人航海士の通訳で虎永に忠義を尽くした戸田鞠子役のアンナ・サワイ（32）は、同じ小説を原作にした1980年公開の「将軍　SHoGUN」の島田陽子さん以来、日本人2人目となる主演女優賞。「良質な脚本がなければ、全身全霊を込めた演技をするのは不可能でした」と喜びをかみ締めた。