松山V呼んだ新パター 恩師にも問い合わせ「私が使ってるわけじゃないのにねえ」

通算35アンダーで優勝し、表彰式でトロフィーを掲げる松山（AP）

　◇米男子ゴルフツアー　ザ・セントリー最終日（2025年1月5日　米ハワイ州　プランテーションC＝7596ヤード、パー73）

　松山の大学時代の恩師である阿部靖彦・東北福祉大ゴルフ部監督は「強いですね。年末は（体調不良で）あまり練習できなかったのに、こうやって勝つんだからね」と愛弟子の快挙にご機嫌だった。バーディーを量産した新パターに関する問い合わせまで寄せられているそうで「みんなあの新しいパターが欲しいって連絡してくるんだ。私が使ってるわけじゃないのにねえ」と笑っていた。

　オフに会った際には「いつもと変わらず淡々としていた」。だが開幕戦には新たな決意で臨んだようだ。今季は久常涼、星野陸也、大西魁斗、金谷拓実も米ツアーに参戦する。阿部監督は「今年は日本人が5人になる。（東北福祉大の）後輩の金谷に限らず日本選手が世界に向かっていくのが松山英樹はうれしい。エネルギーになっているんじゃないかな」と後輩たちの存在がモチベーションになっていると推測した。

　ツアー新記録の通算35アンダーには「記録があれば、それを破りにいくのがこの世界」と誇らしげだった。