あの一発屋芸人 岩手では大谷の次に有名人に ヒロミの運転手も卒業 テレビ局での姿にさんま「すごっ！」

天津・木村卓寛

　明石家さんまが司会を務めるMBSテレビ「痛快！明石家電視台　2025年正月SP」が2日に放送され、お笑いコンビ「天津」木村卓寛（48）の現在が紹介された。

　2008年に「エロ詩吟」で一世風靡したのが、時代とともに求められなくなり、「ゾンビ詩吟」など芸風も迷走。その後はロケバスや、タレント・ヒロミの運転手を務めるなど裏方にも回った。だが、21年に岩手に移住して爽やかキャラに変身。朝の情報番組でMCを務めるまでになり、家族での岩手移住も決断し、木村は「岩手の方がすごく温かくて、受け入れてくれた」と語った。

　番組では岩手での活動風景も流れ、軽自動車「アルト」を愛用している一幕も放送。一発屋芸人魂を込めて、エロ詩吟の決めぜりふ「あると思います」から選択し、さんまも「素晴らしい」と笑った。

　ロケ中には県民から度々声を掛けられるほどの人気ぶり。レギュラー番組を持つ岩手朝日テレビでは、1階ロビーに等身大パネルが飾られるなどで、さんまも「すごっ」と思わずうなった。番組視聴率は、23年度に歴代過去最高をたたき出すほどの人気で、「視聴率男」「岩手で数字を持つ男」などと呼ばれている。

　番組では街中でアンケートを実施。「岩手にゆかりのある有名人」では1位に大谷翔平が入ったが、2番目には天津・木村の名前が半数以上を占めるほど。岩手ではお米のCMも流れるほど人気が定着しており、木村は「都会を離れてみて、すごい肩肘張って頑張っていたんだな、と。元々に感じに戻れた」と自然体で仕事に打ち込んでいる。

　そんな木村は「岩手あるある詩吟」を芸風に加え、今では「県外から来た人間が見る岩手の魅力」と題した「講演会」を行うほどの活躍。「岩手の方が喜んでくれることをやっていたら、講演会もやらせていただけるようになった」と明かし、その変貌ぶりにさんまも「素晴らしいね」と語っていた。