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大の里が8カ月ぶりの「松戸遠征」で22番「いい稽古ができた」琴桜とは8勝6敗

スポニチアネックス / 2025年1月7日 15時30分

<佐渡ケ嶽部屋稽古に大の里が出稽古に訪れる>琴桜(左)と朝稽古で汗を流す大の里(撮影・郡司 修)

 大相撲の大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が7日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋に出向いて大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)らと22番取った。茨城県阿見町から車で1時間以上の距離がある松戸市の佐渡ケ嶽部屋で稽古をするのは志願の出稽古だった昨年5月7日以来2度目。この日は平幕・王鵬、隆の勝と8番(7勝1敗)取った後に琴桜と連続で14番取った。

 同じ右の相四つ。これまでは琴桜の二の矢で後手に回ることが多かったが、この日は相手の右差しを封じる作戦を徹底した。左からのおっつけに加え、左を巻き替えてもろ差しになるなど「右封じ」がはまった。琴桜の腰高につけ込んで互角の立ち合いから一気に体を寄せて前に出る本来の迫力満面も披露。終盤は少しペースダウンして4連敗したが、先輩大関に8勝6敗と勝ち越した。

 前日の稽古総見では照ノ富士と4勝3敗など9勝9敗。この日も22番を消化し充実の汗をぬぐった。「きのう、きょうといい稽古ができた。番数がすべてではないが内容のある稽古ができた」と表情も明るかった。

 昨年の九州場所は大関最初の場所で9勝止まり。場所前の稽古不足も響いて悔しい思いをした。「先場所の悔しい思いを反省して追い込んでやっている」。新春は1月2日から始動。基礎を中心にコンディション作りに励んでいるが、その地道な鍛錬が復調の特効薬となっている。「いい方向に行っている。体の状態もいいので体調管理に気をつけるのが一番」。琴桜、豊昇龍の2大関に話題が集まるなか、大関2場所目の大器が静かに牙を研いでいる。

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