中谷潤人 クエジャル戦に向けて米合宿へ出発「ザ・リング」年間最優秀選手賞ノミネートに「物凄く光栄」

米国合宿出発前に取材に応じた中谷

　◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ　王者・中谷潤人《12回戦》同級6位ダビド・クエジャル（メキシコ）（2025年2月24日　有明アリーナ）

　WBC世界バンタム級王者の中谷潤人（27＝M・T）が7日、試合前恒例の米ロサンゼルス合宿へ羽田空港から出発した。出発前に空港で取材に応じた中谷は「変わらず緊張感はある。たくさんスパーリングもするのでリスクもあるが、その中で成長できる部分は凄くある。いい練習ができると思う」と気を引き締めた。

　3度目の防衛戦で挑戦を受けるクエジャルとは無敗対決となる。まだ本格的な研究はしていないことを明かすが「背が高くて結構振る選手。しっかり注意したい」と連日のスパーで対策を練っていく構え。

　6日（日本時間7日）には、米国で最も権威のあるボクシング専門誌「ザ・リング」の男子年間最優秀選手賞にノミネートされた。WBA、WBC、WBO世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク（37＝ウクライナ）らとともに名を連ね「物凄く光栄」と笑顔。パウンド・フォー・パウンドランキング入りの現状にも慢心はなく「2025年のテーマはワールドワイド。世界により知ってもらえるようなファイトをしていきたい気持ち」と気合十分だ。

　1日の初詣では統一戦実現を願った。新愛称「ビッグバン」を定着させるためにも「そういった場面を生み出していきたい」と国内でのスパーでもタイミングをつかんだという“KOパンチ”で、ビッグマッチにつなげる4連続KO勝利を見据えた。

　興行はプライム・ビデオで独占ライブ配信。