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阪神ドラ2今朝丸 赤から「好きな色」青グラブで初練習 キレと剛球でいきなり先輩伊原ビビらせた

スポニチアネックス / 2025年1月8日 5時17分

キャッチボールする阪神ドラフト2位・今朝丸(撮影・須田 麻祐子)

 阪神ドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)が7日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを行った。前日6日の「虎風荘」入寮から一夜明け、他の新人8人とともに始動。入団に際して新調した「好きな色」の青いグラブを手に、同1位・伊原陵人投手(24=NTT西日本)と初キャッチボール。キレと伸びのある直球で、いきなり先輩左腕をビビらせた。8日からは、新人合同自主トレが始まる。

 若虎たちの門出を祝うかのように澄み渡った青空の下、グラウンド上でも鮮やかな青が躍った。今朝丸が新たな“相棒”を携え、プロの第一歩を踏み出した。入寮から一夜明け。終始、伊原とタッグを組み、軽快に動いた。ひときわ目を引いたのが、左手にはめた青いグラブだ。ルーキーイヤーに合わせてオーダーしたミズノ社製の逸品には、18歳のこだわりが詰まっていた。

 「(高校時代から使う)ヤクルトの石川投手のモデルを全体的に5ミリほど小さくして、ウェブ部分を曲げないようにしている。(座右の銘などの)刺しゅうも初めはいらない」

 青いカラーリングの理由は「好きな色なので」と満面の笑みだ。愛用のトレーニングシューズも青で、入寮時に持参したぬいぐるみも青いドラえもん。一般的に「青」は誠実さや冷静さを意味する色といわれ、気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果がある。一日も早く1軍の舞台を目指す若虎にとって、雑念を振り払うには最適な色だ。

 “青備え”の今朝丸は、自慢の剛球で早速伊原に衝撃を与えた。初めてペアを組んだキャッチボール。左腕の球に「見たことない。刺激をもらった」と敬意を表しつつ、自身も冷気を切り裂くストレートを先輩のグラブに次々と突き刺した。伊原に「凄くいい。社会人(投手)にも負けていない」と言わしめた。ポール間走も広いストライドで快調にこなし「そんなにキツくはない」と汗を拭った。

 前夜は同期とすき焼きの鍋を囲んだ。「いっぱい食べた。白米も大きい丼に1杯。これ(寮生活)が毎日続くんだと思いながら食べたので体も大きくなればいい」。一層の“巨大化”を見据え、日々の食トレも怠らない。「(前夜は)気持ちよく眠れた。いよいよ合同自主トレが始まる。いい準備ができた」。はるか先に待つ夢の200勝へ――。青雲の志を胸に、サクセスロードを走り出した。(八木 勇磨)

 ▽阪神新人選手のグラブ

 ★藤浪 13年1月9日、入寮翌日に鳴尾浜球場で練習。ゼット社から提供を受けた金色があしらわれたグラブでキャッチボールを行った。「派手なものは好きではないですが、これは嫌ではないですね」。

 ★大山 17年1月6日の入寮日に白鴎大時代のトレードカラーの赤色を基調としたグラブをはじめ、手袋、ジャージーなど“赤備え”を持参。「赤を身につけているときはすごく力が出る」。

 ★森下 23年1月6日の入寮日に黒と黄色の2色で作られた虎カラーのグラブを持参。「タイガースカラーで気合十分ということをグラブに表した」。

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