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【高校ラグビー】砂村光信氏 桐蔭学園 攻めのサポート力、守りの判断力、強さ支えた伝統の走り込み

スポニチアネックス / 2025年1月8日 4時33分

<桐蔭学園・東海大大阪仰星>前半、相手ディフェンスをひきつけてオフロードパスを出す桐蔭学園・丹羽(撮影・北條 貴史)

 ◇全国高校ラグビー大会決勝 桐蔭学園40―17東海大大阪仰星(2025年1月7日 花園ラグビー場)

 【砂村光信 視点】桐蔭学園の強さを象徴するのがサポート力と判断力だ。ボールを継続するためのブレークダウンでの速いサポートはもちろん、ライン攻撃ではパスをした選手がスピードを緩め、ボールキャリアー、外側の選手と三角形を形成していた。これなら必ず2人でサポートできるし、内へ返しても攻めやすくなる。

 判断力が光るのは特にディフェンス面だ。前半は守備ラインが速く出て前で止め、相手FWが後ろへ戻らざるを得ない場面を増やした。後半はわざとパスを回させて大外まで走らせたと思えば、守りやすいように攻撃を内側へ誘導した。消耗を強いられた相手の表情や息遣いで疲労度を判断し、効果的な選択で試合を進めていた。

 試合中の冷静な判断を可能にする体力は、豊富な練習量で築かれたものだ。松島幸太朗(現東京SG)の在籍時から、V字を描くようにピッチを往復し続ける「Vラン」など徹底的に走り込む伝統がある。メンバーが大幅に替わっても強度が落ちないチームには60分間、手を膝について息を切らしている選手は見られなかった。(元U―23日本代表監督)

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