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国生さゆり 漫画原作デビュー「18歳から台本を読んできたご褒美かな」小説が話題に 8日から配信

スポニチアネックス / 2025年1月8日 5時33分

質問に答える国生さゆり(撮影・会津 智海)

 女優の国生さゆり(58)が漫画原作デビューすることが7日、分かった。執筆した小説がデジタルコミック化され、きょう8日から電子書籍サービスで新作縦読み漫画として先行配信される。原作となったのは、ウェブ小説投稿サイトで書いた作品で、壮大なスケールの“ミリタリーアクション”だ。小説、漫画に込めた気持ちを聞いた。 (鈴木 美香)

 作品のタイトルは「国守の愛~群青の人・イエーガー~」。斬新な設定のSFで、ヒロインの科学研究者が開発に成功したある研究を巡り物語が展開する、軍事的な要素が入ったアクション作品だ。きょう8日から「DMMブックス」「LINEマンガ」「ebookjapan」で先行配信される。

 国生は「私の中のオタク全開です。アニメが好きで、ガンダムシリーズとか戦闘シーンのあるSFも好きだし、アクションやサスペンスも好きだったりする。そういった部分から物語が出てきました」と明らかにした。

 執筆のきっかけはコロナ禍だった。「いきなり人とのコミュニケーションがなくなったり、仕事がキャンセルになったりして、内向きな時間を過ごしているうちに、もともと構想が浮かんでいた物語のビジョンがあったので、これを台本や小説にできたらいいなと思うようになりました」と振り返った。

 マネジャーに相談したところ「要点をまとめて見せてほしい」と言われ、スマートフォンのメモアプリに書き始めた後、公開されるとは思わず、データ保存用に本名の「國生さゆり」名義で小説サイトに投稿を始めた。3章で計212話、原稿用紙にすると1700枚の超大作が完成した。ファンの間で徐々に話題となり、これを読んだ今回の漫画編集担当者が「イメージとのギャップ、物語の構成の緻密さ、このボリュームの長編小説を完成させたということに衝撃を受けた」とラブコール。

 出版関係者もうならせた作品の背後にあったのは女優業の経験だ。国生は「キャラクターは書く前につくり込みました。18歳から台本を読んできたご褒美かなと思っています。役柄の背景、性格などをつくり込んで演じてきたので」と語る。40年地道に続けてきた役作りが、キャラクターのブレがない緻密な作品を生み出した。

 漫画の編集者にはストーリーと絵のイメージを伝え、監修的な立場で参加。「一人でも多くの方に私の新しい一面を見てほしい」と熱望した。現在も小説投稿サイトで書き続けており、任侠の世界の人間ドラマやコメディー作品にも挑戦している。「まだまだ拙い文章ですが、読んでくださる方がいるなら小説に限らず、コラムやエッセーにもトライしてみたい」。晴れやかな笑顔で語った。

▽「国守の愛~群青の人・イエーガー~」

科学研究者・富士子が開発に成功したある研究。富士子は純粋に医療目的での使用を目指しているものの、軍事面での転用の恐れがある。これを狙う秘密組織から守るため、特殊部隊に属する要が富士子に近づいていき、富士子の幼なじみで、要の同僚・宗弥との三角関係を軸に、国を守るために懸命に挑む男女の壮大なストーリーが展開される。

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