尚弥 グッドマン負傷の左目狙う宣言「プロは甘くない」 トラブル続きボクシング界にスカッと25年初星を
スポニチアネックス / 2025年1月9日 5時2分
◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥《12回戦》IBF&WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)(2025年1月24日 有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が8日、IBF、WBO同級1位グッドマンとの防衛戦に向け、横浜市内の所属ジムで代表取材に応じた。当初、昨年12月24日に予定されていた防衛戦は挑戦者が左目上を負傷したため延期された一戦。調整面の影響も不安視されたが、アクシデントにも動じず万全の仕上がりを強調。挑戦者の負傷した左目が“弱点”になることも強調した。
いつも通りモンスターは自然体だった。イブ決戦中止の一報は昨年末の朝練習中に聞いた。「びっくりした」と振り返ったが、影響は皆無。井上は「(気持ちを)切らさず頑張るだけ。今はあっという間であと2週間。変わらず調整は保っている」と表情を引き締めた。調整も「10日間ぐらい緩めた」が、連日ハードな練習を重ねていたため体重が戻ることもなかった。
年末年始も元全米アマ王者のジャフェスリー・ラミドらとスパーリングを行うなど無休でトレーニングを継続した。この日もラミドと6ラウンドのスパーをこなし「今の時点ではもう最高に仕上がっている。延期があったから自分の中でもプラスに取り入れられたこともある」と充実感を漂わせた。
グッドマンへの宣戦布告も忘れなかった。来日直前のスパーで負傷した挑戦者の左目を「弱点」と指摘。狙うのか?という問いかけに「当たり前じゃないですか。勝負ですから。そこは一つ大きな弱点になる」と不敵に笑った。「プロの世界は甘いものじゃないよと。そこも一つ勝利の鍵になってくると」と言い放った。
昨年12月は前WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔の再戦に加え、WBO世界バンタム級王者・武居由樹の世界戦も延期となるなどトラブル続きの年末となった。「ボクシングファンはうずうずしている方もいると思う。25年一発目の世界戦でファンの方にいいものを見せたいなというのはある」と話した。敵の弱点は明白。モンスターが爽快な勝利で待ちに待った25年の初陣を飾る。 (伊東 慶久)
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