浦和 原口元気 11年ぶりにエースナンバー背負い「当時は憧れ」「今回は責任」

昨季は背番号「78」だった浦和・原口元気

　19年ぶり2度目のリーグ優勝を目指す浦和が9日、さいたま市内で練習を公開した。6日の始動から4日目。昨季途中に10シーズンぶりに復帰したMF原口元気（33）は「何度も言うように、優勝するために戻ってきた。それだけにフォーカスして、その責任を担いたい」と力を込めた。昨年9月にドイツ1部シュツットガルトから完全移籍で復帰後はリーグ10試合に出場して1得点に低迷。チームも残留争いに巻き込まれて13位に沈んだだけに、新シーズンに懸ける思いは強い。

　背番号は昨季の「78」から「9」に変更。かつて福田正博、永井雄一郎、エジミウソンらが背負ったエースナンバーだ。原口自身もドイツ移籍前の14年に付けている。「どの番号が自分に1番プレッシャーがかかるかと感じた時に9番をつけるべきだと思った。当時（14年）は憧れがあって付けた部分もあるけど、今回は責任を持って付けたい」と語った。

　昨季柏でベストイレブンに選出されたマテウス・サヴィオ（27）の加入もあり、2列目のポジション争いはし烈だが、原口は「欧州で10年やって毎年サヴィオのような選手と争ってきたので、何も感じないというか普通の世界。共存もできると思うし、一緒に頑張っていきたい」と強調した。

　33歳はフィールド選手ではチーム最年長。オフは走り込み中心のメニューに時間を割いた。「昨季は走れていなかった。どうすれば1試合で30本、40本のスプリントができるのかを考えて、計画的にいろいろなトライをしてきた。オフ明けのテストでもいい成果がでていたので、それをピッチに落とし込んでいきたい。ピッチ上でのパフォーマンスでチームを引っ張っていきたい」。生え抜きのアタッカーはリーグ制覇に向け、背中でチームをけん引する。