日本記録コレクター・田中希実でさえ「私も見習いたい」と認める日本女子陸上界の逸材

昨年6月の日本選手権女子5000メートルで優勝したる田中希実（中央）

　女子陸上の田中希実（25＝ニューバランス）が、親交の深い小林祐梨子さん（36）と一緒にアテネ五輪女子マラソン金メダリスト・野口みずきさん（46）の東海テレビYouTube「野口みずきのランナーズハイ」に出演。女子800メートルの日本記録保持者・久保凛（16＝東大阪大敬愛）に言及する場面があった。

　陸上界の「逸材」がトークテーマ。

　田中はまず米国のパーカーアリス・バルビー（22）の名前を挙げた。

　米国選手では5000メートルで15分を切った初の選手。パリ五輪は1万メートルで出場し、大学卒業と同時に大手メーカーの大争奪戦で話題となった。

　選んだのは田中と同じニューバランス。「衝撃で、これからどうなるか楽しみ」とチームメートとなる今後に期待した。

　そして、「高校生だと久保凛選手が800メートルだと安定して成績残してるんで、そこは私自身も見習いたいなと思っている」と明かした。

　　田中は昨年6月の日本選手権女子800メートル予選と決勝で久保と2度直接対決している。

　決勝では、田中が最後尾から猛追でトップに立ったが、同時に3番手から久保がスパート。日本の名だたるスピードランナーたちを置き去りにして自身の持つU18日本記録を更新する2分3秒14で優勝を達成。田中は2分5秒14で7位だった。

　1000メートルから5000メートルまで5種目の日本記録を持つ田中が800メートルでは16歳に背中を見せられた。

　田中は「他の選手のペースに乱されないのでそこが強みだなと思った」と久保の強さを肌で感じた印象を明かした。