八村のレイカーズ戦が延期 ロサンゼルス近郊の山火事でNBA発表 13日のNFLは開催

9日もロサンゼルス西部の住宅街パシフィックパリセーズからは黒煙が上がっていた（AP）

　NBAは9日（日本時間10日）、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した大規模な山火事の影響により、同日にダウンタウンのクリプトドットコム・アリ－ナで予定されていた八村塁所属のレイカーズ―ホーネッツ戦を延期すると発表した。代替日は後日発表される。

　ロサンゼルスのプロスポーツでは8日（同9日）に同アリーナで予定されていたアイスホッケーNHLのキングズ―フレームズが延期となっていた。

　一方、ダウンタウン南西イングルウッドのソーファイ・スタジアムが本拠のフットボールNFLラムズは9日、13日のバイキングズとのプレーオフを予定どおり開催すると発表した。NFLは8日に代替開催候補地としてカージナルスの本拠アリゾナ州グレンデールを挙げていた。また、11日に敵地ヒューストンでテキサンズとのプレーオフに臨むチャージャーズは山火事による大気の影響を考慮し、屋外での練習時間を減らした。

　山火事はロサンゼルス西部の高級住宅街パシフィックパリセーズなど少なくとも5カ所で7日に発生。約45平方マイル（約177平方キロメートル）が延焼し、18万人が避難命令を受け、これまで5人の死亡が発表されている。レイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチがパシフィックパリセーズの家から家族を避難させたほか、クリッパーズのカワイ・レナードは避難した家族と合流するためチームを一時離脱した。

　他のスポーツでは、ペパーダイン大とロヨラメリーマウント大の女子バスケットボールが試合を延期。サンタアニタパーク競馬場は山火事による煙などの影響から10日のレースを16日に延期した。ゴルフのPGAツアーは、パシフィックパリセーズのリビエラCCで2月13日に開幕する「ジェネシス招待」の開催可否を決めていないが、出場予定選手には「コースは火災の直接的な影響を受けていない」と通達した。タイガー・ウッズ（米国）も出場予定の同大会は賞金総額2000万ドル（約31億6000万円）で、コース周辺にホスピタリティーテントを設けることが義務付けられている。